環境分析のフレームワーク


経営戦略を策定するためには、戦略策定の前にやるべき業務があります。


それが、外部環境内部環境を分析する経営分析における環境分析ですが、

皆さんは、いざ環境分析をしようと思っても、どこから手をつけていいのか

分からないという経験がありませんか?


もし、内外環境分析をする際に、どこから手をつけるべきか悩んだ経験が

ある方は、内外環境分析どこから手をつけるべきかの頁を御覧ください。


また、環境分析をするためには、まずは情報収集からはじめようと思い

情報収集に着手すると、今度は、どんな情報を集めたらいいのか分からない

という経験がありませんか?


一口に環境分析といっても、大きな視点で見ると、世界経済や日本経済の動向、

政治や社会情勢、あるいは企業に身近な視点で見ると、マーケットの動向、

競合企業の動向など調査項目をあげていくと切りがありません。


そのような環境分析をする際に、効率よく調査分析できる手法として、

様々なフレームワークがありますが、代表的なフレームワーク

には下記の種類があります。


主な環境分析のフレームワーク一覧

・マクロ環境を把握するPEST分析
・プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)分析
・アンゾフの成長マトリックス分析
SWOT分析
・ミクロ環境を把握する3C分析
・バリューチェーン(価値連鎖)分析
・製造業の3つの要素QCD分析
・経営資源ヒト・モノ・カネ・情報+α分析
・組織を構成する7S分析
BSCバランススコアカード分析
・コア・コンピタンス分析
5フォース分析(5つの競争要因と3つの基本戦略)


上記に列挙している、代表的なフレームワークだけでも

沢山ありますので、どのフレームワークを利用するべきかを決める

だけでも時間がかかりそうですが、実用的でどの業界にも活用できる

フレームワークに限定すると、数は限られてきます。


しかし、幾ら調査分析が重要といっても、どのフレームワークを活用

するべきかを決定する時は、当然、判断基準に基づき優先順位を決定し、

優先度が高いフレームワークだけに絞ることになります。


そうすると、いくらやった方が良いと思われるようなことでも、

コストパフォーマンスを考えると、あえて活用しないフレームワーク

もあるのです。


ゆえに、全てのフレームワークを利用するのではなく、

最もコストパフォーマンスの高いフレームワークのみを活用するべき

といえるでしょう。


では、最もコストパフォーマンスの高い環境分析のフレームワークは

どれなのかを考えるときの視点としては、経営戦略とマーケティング戦略

に不可欠なフレームワークということになります。


経営戦略では、会社の方向性を定めることが重要になってきますので、

会社の方向性に影響を与える項目を網羅できるフレームワークが必要

になります。


また、マーケティング戦略では、マーケットで儲ける為に何を調査する

べきかの項目を網羅したフレームワークが必要になります。


そして、それらの集めた情報を集約して分類するフレームワークも

必要になります。


そうすると、上記の条件に合致するフレームワークとしては、

マクロ環境を把握するPEST分析、ミクロ環境を把握する3C分析、

5つの競争要因(ファイブ・フォース)分析、SWOT分析を

挙げることができるのです。


環境分析は重要ではありますが、手当たり次第に調査分析しようとすると、

調査分析をすることが目的となってしまいかねません。


あくまでも、環境分析をする目的は、マーケットで成功する為なので、

環境分析は、マーケットで成功する為の手段の1つということを、

調査分析する時は、常に意識する必要があるわけです。


このように、環境分析のフレームワークは、沢山存在していますが、

コストパフォーマンスの高いフレームワークは、数えるほどしかありません

ので、環境分析は、コストパフォーマンスの高いフレームワークに特化

するべきだといえるでしょう。


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