■財務分析と財務指標
財務分析とは、財務諸表を基に、企業を様々な角度から分析することですが、
財務諸表を分析する際に、財務分析の目的を理解せずに、闇雲に、財務指標の計算式だけを
覚えようとしたり、財務指標の計算式をネットで探す人は大勢います。
また、企業においては、実績の貸借対照表・損益計算書などが完成したら、
経理・財務・経営企画の社員が売上高営業利益率、自己資本比率、流動比率、
当座比率などの様々な財務指標を計算した、財務分析をした表を作成している
場合がありますが、一般的な経理・財務・経営企画の社員では、本当の財務分析の目的を
理解出来ていない為、財務分析の肝というべきキャッシュフロー分析が
何も分析されていないケースがほとんどです。
■ビジネスマンツーマンセミナー(会場はJR秋葉原駅徒歩1分)
・経営管理セミナー ・経営戦略セミナー
■ビジネス通信講座(電話で解説を聞き質問をすることが可能)
・予算作成講座 ・経営管理講座
ちなみに、財務分析に限らず、データ分析とは、データを一目見て理解できない時にする作業です。
また、データ分析のポイントとは、構造と変化を把握し、データが訴えているポイントを、
誰もが分かるように表現することなのです。
そして、財務分析も、データ分析であるので、財務諸表のデータを一目見て理解できない時に
する作業といえます。
ゆえに、財務諸表を一目見るだけで分かる、流動比率・自己資本比率・売上高営業利益率などの
財務指標を計算することが財務分析ではなく、財務諸表を一目見て理解できない、
貸借対照表の各勘定科目残高が変化した理由である、キャッシュフローを分析することこそが、
財務分析といえますし、財務分析のポイントでもあります。
この財務分析のポイントである、キャッシュフローの状態を把握する為には、
財務諸表の各勘定科目の変化が、キャッシュフローにどのように影響しているのかを
把握できる計算をしたり、キャッシュフローの状態を示す資金表を作成すれば、
財務分析のポイントである、キャッシュフローの状態を的確に把握することができます。
また、企業の財務において重要なことは、フリーキャッシュフロー(FCF)を増加させる
ことであり、フリーキャッシュフロー次第で、適切なD/Eレシオやどれくらい財務レバレッジを
効かせることが出来るかが決まってくるので、企業の財務分析において、最も重要視すべきは、
キャッシュフローの状態を分析することといえます。
ゆえに、財務分析スキルを身につけることは、企業の財務構造を理解して、
企業のキャッシュフローの状態を的確に掴むことができるスキルを身につけることなので、
財務分析スキルを身につけるポイントは、財務諸表の各勘定科目の変化が、キャッシュフローに
どのように影響するかを理解することなのです。