No1087・・・N値
N値とは、標準貫入試験で得られる地盤の強度・地層の硬軟・地盤の固さなどを示す
数値のことであり、N値が大きいと硬くて良い地盤で、N値が小さいと軟らかくて悪い地盤といえ、
粘性土はN値4以下、砂質土はN値10以下が軟弱地盤です。
マンションなどの建物を建てる際は、杭基礎を支持層まで打っていますが、
支持層とは、N値が50以上の層が5m以上確認できた地点のことであり、
古い地層ほど深い位置にあり頑丈で硬い地層なので、日本建築学会の建築基礎構造設計指針によると
N値が50以上の層が5m以上が支持層と定義されています。
ちなみに、ボーリングをしなくても算出できるスウェーデン式サウンディング試験結果から
N値に換算した指標が換算N値です。
また、N値が小さい地盤の地域は、液状化による地盤沈下の可能性がある土地といえますので、
N値が小さい地盤の地域に一戸建てを建てる場合は、地盤調査し地盤改良をしたり、
N値が高い地点まで杭基礎を打つ必要があるでしょう。
※全産業財務指標データ
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そして、新築マンションや中古マンションを購入する際に、地震による液状化などにより建物の倒壊や
建物が傾くことが不安でN値を考慮する場合は、N値30以下の地盤を支持層としている新築マンションや
中古マンションの購入はさけるべきでしょう。
尚、N値と地耐力の違いとしては、地耐力とは、地盤がどれぐらいの重さに耐えることが
できるかを示したものです。
ちなみに、東日本大震災により、千葉県の浦安市では大規模な液状化現象が発生しましたが、
その液状化現象が発生した地域のN値は1〜2の数値になっていたようです。