No227・・・安全余裕率
安全余裕率とは、売上高がどれくらい減少したら利益が0になるかを
示した指標で、算出された、安全余裕率が高ければ高いほど、
経営的に余裕があることを示し、安全余裕率は、現在の売上高が採算ラインを
どの位上回っているかを教えてくれます。
また、安全余裕率は、CVP分析の中で利用される指標であり、CVP分析とは、
売上、費用、利益の関係を分析することです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
■ビジネススキルを磨くマンツーマンセミナーと通信講座等のご案内
※セミナー会場は、JR山手線秋葉原駅徒歩1分(受講可能日時・平日・土日・祝祭日7時〜23時)
※各種通信講座は、受講期間6ヶ月から1年間(電子メールによる質問が何回でも可能)
・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座
※経理・財務・経営企画業務の利益貢献度・各種管理業務合理化の後に残るもの・不動産相場情報
・経理業務の利益貢献度・経理業務の合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・日本の不動産相場
そして、安全余裕率が高いことは、限界利益率が高いことや固定費が
少ないことを示し、安全余裕率の数値を見ることで、どれだけ効率的な
経営がされているかの判断をすることも出来ます。
また、安全余裕率を改善する為には、限界利益率を向上させるか、
固定費を圧縮する必要があります。
そして、限界利益率を向上させる為には、売上単価を引き上げるか、
原材料費と作業員の工賃の見直し等が必要で、固定費を圧縮する為には、
遊休資産の処分、管理部門等の営業や生産に関わらない人件費の削減、
財務体質改善による資金調達コストの引き下げが必要であり、
これらの施策を着実に実施することが安全余裕率の改善に繋がります。
尚、安全余裕率の計算式と、安全余裕率を算出する際に必要になる
損益分岐点売上高の計算式は下記の通りです。
安全余裕率=(売上高−損益分岐点売上高)÷売上高
損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
損益分岐点売上高=固定費÷〔1-(変動費÷売上高)〕
ちなみに、安全余裕率は、管理会計の概念の1つです。