No236・・・デフォルト
デフォルトとは、債務者が債権者との約束の期日までに
債権者に対して債務を履行できない状態のことで、
デフォルトは一般的には、債券の発行者が破綻をし利払いや
元本の支払いを停止する状態のことをさしている場合が多く、
その状態は企業の倒産とほぼ同じ意味合いである為、
一般的にデフォルトは、債務不履行である倒産と同義語の意味で
使われています。
また、デフォルトに陥る状態は、損益計算書上の問題ではなく、
キャッシュフロー上の問題であるために、デフォルトが発生する時は、
資金繰りが破綻して資金ショートを起こした時です。
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そして、デフォルトを起こす前兆は、企業の財務分析をすることで、
様々な角度から把握できます。
また、企業のデフォルトリスクを分析する手法としては、静態的分析と動態的分析と
呼ばれる財務分析手法があります。
この静態的分析と呼ばれる、流動比率や当座比率などの財務比率分析や
資金運用表分析は、企業のデフォルトリスクを掴むには限界がありますが、
動態的分析と呼ばれる資金移動表は、企業の真の支払能力を掴むことができ、
企業のデフォルトリスクを的確に分析出来ます。
尚、デフォルトは、個人や企業だけに発生するものではなく、
国家にも発生するもので、歴史上もデフォルトした国家等は沢山存在します。
ちなみに、債務不履行とデフォルトは、同様の意味であり、
債務不履行は債務者が債権者に対して契約などに基づき発生した債務を
履行しない状態のことであり、公社債の元金や金利の支払いの遅延や元金や金利の
支払いができなくなる状態も債務不履行に該当します。