No319・・・インフレ(インフレーション)
インフレ(インフレーション)とは、物価水準が上昇し貨幣価値が下落する
経済状態のことで、インフレは、需要が供給を上回る需給バランスが
崩れている現象であり、インフレが発生する主な原因としては、紙幣インフレ、
信用インフレ、為替インフレ、需要インフレ、コストインフレなどがあります。
このインフレ(インフレーション)は、緩やかなインフレであれば、経済に悪影響は
あまりありませんが、インフレが継続すると、現金の価値も減少するため、
インフレが続く経済の中では、資産を現金だけで保有することは、
資産が目減りすることを意味する為、資産を目減りさせたくない場合は、
資産のポートフォリオに株式や不動産などを組み入れ、
インフレをヘッジする必要があります。
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ちなみに、銀行に現金を預けると利息がついて、その利息の分だけ
現金が増加しますが、インフレ率が銀行の金利を上回っている場合は、
そのインフレ率と銀行の金利の差だけ、現金が目減りしていることに
なりますので、資産を目減りさせたくない方は、注意が必要です。
また、インフレ(インフレーション)が発生する原因の1つとして、
為替インフレがありますが、この為替インフレとは、自国通貨の
為替相場が下落する通貨安になることで、輸入品の物価が上昇して
国内の物価水準が上昇することなので、日本の場合は、為替相場が
円高傾向の場合は、為替インフレの心配はありませんが、為替相場の
円安傾向が継続すると、為替インフレの懸念が増加します。
そして、インフレ(インフレーション)でやっかいなのが、ハイパーインフレで、
ハイパーインフレとは、物価の上昇が短期間で数倍以上になってしまう状態で、
通常ハイパーインフレは、国が財政破綻を起こすことにより自国通貨が
為替相場で暴落し、為替インフレなどを引き起こすことで発生するもので、
世界の歴史上で最も有名なハイパーインフレは、1920年~1930年代に
起こったドイツのハイパーインフレで、この時は数年間で物価水準が
約1兆倍になったほど凄まじいインフレが起こりました。
また、このようなハイパーインフレは過去の遺物ではなく、近年にも実際に
発生している経済現象で、主要国では、1990年代の冷戦後のロシアで
ハイパーインフレが起こっており、最近では、ジンバブエが
ハイパーインフレに陥り自国通貨が紙切れ同然になっています。
ちなみに、インフレ(インフレーション)の反対の現象がデフレ(デフレーション)で、
デフレとは、物価水準が下落し貨幣価値が上昇する経済状態のことです。