No330・・・半導体
半導体とは、シリコンなどの様に、金属などの電気を通しやすい導体と、
ゴムなどの電気をほとんど通さない絶縁体の両方の性質を持つ物質や
材料のことで、半導体は、パソコン、携帯電話、AV機器などの
ハイテク製品に必要な情報処理機能の中枢の材料であり、
半導体は産業のコメであると言われるほど重要な産業なのです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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この半導体を生産する為の材料には、シリコンが使われることが
多いのですが、シリコンが一般的に使われる事が多い理由としては、
資源が豊富で高純度化しやすく集積化などの加工がしやすいことが理由で、
この半導体の生産に必要不可欠なシリコンウェハーの世界シェア1位は、
信越化学工業の100%子会社の信越半導体で、2位は住友金属工業と
三菱マテリアルが筆頭株主であるSUMCOです。
また、半導体は産業のコメであると言われるほど重要で巨大な産業であり、
製品が電子化され電子製品が高機能化してくれば、半導体の必要数量も
増加する為、半導体の市場規模は時間の経過と共に確実に増加しており、
2008年の世界の半導体市場規模も2550億ドルほどになっています。
そして、半導体産業は、景気の先行きを予測するうえで、株式市場でも
注目が高く、半導体の設計、製造、販売などを行なう半導体メーカーや
半導体製造装置メーカーなどの銘柄で構成される、
フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)という株価指数もあるくらいで、
このフィラデルフィア半導体株指数は、、NYダウやS&P500そして
ナスダック総合指数と共に、世界の株式市場に強い影響を及ぼす
株価指数であり、ハイテク値嵩株の影響を受ける日経平均株価も
この指数の影響を強く受けています。
ちなみに、2008年世界の半導体メーカー売上高上位10社は下記の通りです。
1.インテル
2.サムスン電子
3.東芝
4.テキサス・インスツルメンツ
5.STマイクロエレクトロニクス
6.ルネサス テクノロジ
7.ソニー
8.クアルコム
9.ハイニックス半導体
10.インフィニオン
また、半導体の製造工程には、前工程と後工程があり、前工程とはウェハーと
呼ばれるシリコン基板の上に集積回路である、IC、LSI 、システムLSIを作る工程で、
後工程は、前工程で作られたものを組み立てて検査する工程であり、それぞれの
工程では、半導体の生産に必要不可欠な半導体製造装置が用いられています。
そして、半導体の業界の先行きを予測する際に注目されている指標としては、
半導体製造装置のBBレシオや半導体受託製造(ファウンドリ)メーカーの
月次売上高や受注動向があります。
半導体製造装置BBレシオとは、半導体製造装置の出荷額に対する受注額の割合のことで、
半導体受託製造(ファウンドリ)とは、半導体の製造を受託生産することであり、
半導体受託製造(ファウンドリ)メーカーの世界最大手は、台湾の台湾積体電路製造(TSMC)で、
世界シェア2位が台湾のUMC(聯華電子)であり、台湾の製造業は、自社ブランド製品の生産は
ほとんどせず、他社からの委託生産(OEM)や受託生産(ファウンドリ)に特化した企業が
多いところが特徴です。