No332・・・工作機械
工作機械とは、機械を作るための機械で、全ての製造業の製品の
製造工程に必要不可欠なものであり、このような理由で、工作機械は、
マザーマシン・母なる機械と呼ばれ、あらゆる産業の基盤を支えるもの
であり、工作機械の受注は、景気の行方を左右する設備投資の動向を
占う先行指標でもあります。
この工作機械は、金属の板や塊などを、切断したり、曲げたり、削ったり、
穴をあけたり、磨いたりする機械で、工作機械の品質がモノづくりの原点であり、
モノづくりの技術力の源で、モノづくりのレベルは工作機械の品質次第とも
言えるぐらい重要な機械なのです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、GDPに占める設備投資の割合は高く、日本工作機械工業会が発表する
工作機械受注統計は、設備投資の先行指標でもあるため、工作機械受注統計が
公表されると、為替相場では、円高や円安が進行したり、債券相場では、
長期金利が上昇や下落をし、株式市場では、日経平均株価や
東証株価指数(TOPIX)などの株価指数や機械セクターの企業の株式の株価が
大きく影響を受ける場合があります。
その他の機械関連の重要な指標としては、内閣府が調査・公表している
機械受注統計があります。
また、工作機械を大きく分類すると、万能工作機械と単純工作機械に
分けることができ、現在は、NC(数値制御装置)加工が出来る生産効率の
高い万能工作機械が主流になっており、工作機械の主な種類としては
下記のものがあります。
@旋盤・・・円筒または円盤のものを加工する機械。
Aボール盤・・・穴をあける、ドリル加工を行う機械。
B中ぐり盤・・・ドリルであけた穴の内面の精度を整える加工を行う機械。
Cフライス盤・・・平面、曲面、溝などの加工を行う機械。
D研削盤・・・砥石車を用いて加工を行う機械。
E歯切り盤・・・歯車を加工する機械。
F放電加工機・・・電気エネルギーを利用し加工を行う機械。
Gマシニングセンター・・・多種類の加工が工作物の取り換えなしで行える機械。
Hターニングセンター・・・旋盤の機能をより高めた機械。
そして、工作機械の性能が飛躍的に発展するきっかけになったのが、
NC装置が開発されたことですが、このNC装置とは、工作機械の仕組みの中では、
人間でいうと頭脳に当たる部分で、NC装置が指令を出すことにより、工作機械が
手足のように動くことになります。
つまり、工作機械にNC装置がなければ、人間に頭脳がないようなものなので、
工作機械の性能に雲泥の差が出ることになります。
また、このNC装置の世界最大手は、日本のファナックであり、そのシェアは
約60%になっています。
尚、工作機械の業界は、日本が特に強い業界であり、日本は世界最大の
工作機械の製造国なのです。
ちなみに、日本の主要な工作機械メーカーは下記の通りです。
@ファナック
A安川電機
Bマキタ
Cアマダ
Dヤマザキマザック
Eオークマ
Fシチズンホールディングス
G森精機製作所
Hジェイテクト
I不二越
J東芝機械
K牧野フライス製作所
Lブラザー工業
Mソディック
N豊和工業
O岡本工作機械製作所
Pツガミ
Q三井精機工業
Rミヤノ
S滝澤鉄工所