No364・・・委任状闘争(プロキシーファイト)
委任状闘争(プロキシーファイト)とは、株主総会で、
株主が自らの株主提案を通す為や会社が会社提案を通す為に、
議決権の獲得を株主と経営陣が争うことで、委任状闘争は、
経営陣と株主の経営方針が対立する時にお互いの主張を通す為に
行なわれるものであり、委任状闘争は株主総会で過半数を制する
ための多数派工作なのです。
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この委任状闘争(プロキシーファイト)が起きる原因としては、
株主総会の決議事項である、取締役・監査役の選任や定款の変更、
減資、合併、株式併合、株式交換について、あるいは、配当政策に
ついてなど経営陣と株主の方針が異なる場合であり、最近では
買収防衛策を巡る委任状闘争も増加しています。
また、委任状闘争(プロキシーファイト)の事例としては、
通産省OBの村上氏が率いていた村上ファンドが東京スタイルの
経営陣と配当政策などで争ったケースやスティールパートナーズが
サッポロホールディングスの経営陣とTOB(株式公開買い付け)等で
争ったケースやアデランスホールディングスを巡って、
ユニゾンキャピタルとスティールパートナーズが委任状闘争を
繰り広げたことが、頻繁に話題に取り上げられた事例になります。
尚、委任状闘争は、その争われるポイントが、経営者の提案と
株主の提案のどちらが企業価値を向上させる内容であるのかが
問われるべきものです。
ちなみに、委任状闘争は、英語ではプロキシーファイトと
いいますが、プロキシーファイトのプロキシーとは委任状の
ことで、プロキシーファイトのファイトとは戦いという意味です。