No369・・・β値(ベータ値)
β値(ベータ値)とは、個別企業の株価と株式市場全体の
連動性を数値であらわしたものであり、別の説明をすると、
β値は、株式市場全体の価格変動に対して個別企業の株価が
どの程度反応するかを示す感応度を数値化した指標でもあり、
β値の考え方は、資産を価格変動リスクから守るための
理論である現代ポートフォリオ理論(MPT)でも用い
られています。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
■ビジネススキルを磨くマンツーマンセミナーと通信講座等のご案内
※セミナー会場は、JR山手線秋葉原駅徒歩1分(受講可能日時・平日・土日・祝祭日7時~23時)
※各種通信講座は、受講期間6ヶ月から1年間(電子メールによる質問が何回でも可能)
・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座
※経理・財務・経営企画業務の利益貢献度・各種管理業務合理化の後に残るもの・不動産相場情報
・経理業務の利益貢献度・経理業務の合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・日本の不動産相場
このβ値(ベータ値)は、一般的に過去の統計に基づいて
算出されていますが、このような過去のデータに基づいて
算出されたβ値をヒストリカルベータと呼んでいます。
例えば、ある企業のβ値(ベータ値)が1であれば、市場全体と
ほぼ同じ動きをすることを示し、β値が1以上であれば、
市場全体以上に変動することを示しており、逆に、β値が
1以下であれば、市場全体の変動よりも小さ動きになることを
示しています。
そして、株式市場の中でで、β値(ベータ値)が低い企業としては、
ディフェンシブ銘柄と呼ばれる企業の株式が多く、低β値のセクターや
企業が多いことも、ディフェンシブ銘柄の特徴といえます。
また、β値(ベータ値)は、株式市場のベンチマークとなりうる
日経平均株価や東証株価指数 (TOPIX)と比較して算出したもの
でなければあまり意味がありません。
ちなみに、ベンチマークとは、資産運用においては、運用資産の
運用成果を評価・測定するための基準となる指標のことです。
また、β値(ベータ値)を利用した投資方法としては、
1つの資産に集中投資するのではなく、β値が異なる相関が低い
資産同士を組み合わせる投資方法である分散投資があり、
このような分散投資が、資産を価格変動リスクから守るための
ポートフォリオと呼ばれるものなのです。