No43・・・受取手形
受取手形とは、取引先から営業活動によって受け取った手形債権を処理する資産の
勘定科目のことで、このような営業取引上の過程で発生する債権を売上債権と呼び、
受取手形は、正常営業循環基準により、正常な営業により発生した受取手形は、
バランスシートでは流動資産に区分されます。
この受取手形の種類としては、取引先から営業活動によって受け取る約束手形と
為替手形があり、約束手形は手形の振出人が受取人に指定期日に手形に記載された
金額を支払う約束をした受取手形です。
ちなみに、受取手形のサイトとは、手形を受け取ってから、手形を現金化できる迄の期間のことです。
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次に為替手形は手形振出人から支払を実際に行う人に対して、
指定期日に手形受取人に対して支払を行うように依頼する受取手形です。
また、受取手形を区別する際は、取引先との営業活動によって生じる以外の手形債権は
金融手形として処理します。
そして、受取手形で売掛金を回収したら、銀行に手形を取立依頼して現金化したり、
仕入債務支払いの為、受取手形を裏書して第三者に譲渡したりします。
尚、受取手形の権利が無くなる時は、受取手形を振出した取引先が倒産することによる
手形が不渡りになったときです。
そして、保有する受取手形を手形割引した手形を割引手形と呼び、債務の支払の為に、
手形の裏面に必要事項を記入し第三者に譲渡した手形を裏書手形と呼んでいます。
ちなみに、保有している手形の手形ジャンプを依頼された場合は、不渡となり不渡手形となる
可能性が高くなるために、支払期日の延長を簡単に応じることは避けるべきです。
また、信用不安があるクライアントの受取手形を保有している場合は、
そのクライアントの現場情報は欠かせませんし、収集した現場情報は
与信管理の参考情報ともなりますので、情報収集の仕組みの構築は重要です。
尚、受取手形の回収サイトは、運転資金の増減に影響を与える項目であり、
一般的に、運転資金は、運転資本、経常運転資金、所要運転資金、必要運転資金、
必要運転資本とも呼ばれています。
※受取手形の仕訳例は下記の通りです。
例・・・クライアントから売上代金1000を受取手形で回収した場合。
(借方) | (貸方) | ||
受取手形 | 1000 | 売掛金 | 1000 |
受取手形に関連する用語
※ファクタリング
※約束手形、為替手形、自己受為替手形、自己宛為替手形
※流動資産担保融資保証制度
※売掛金、完成工事未収入金、商品、製品、仕掛品、半製品、原材料
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー