No450・・・石油・石炭製品セクター
石油・石炭製品セクターとは、原油を精製しガソリンや灯油を製造して
小売などをする業種であり、石油・石炭製品セクターは、原油の開発や
採掘の川上産業に対して、原油の精製と販売を主にするため川下産業に
位置し、石油・石炭製品セクターの原油を精製して販売する企業は、
一般的に元売りと呼ばれています。
※石油製品・石炭製品製造業財務指標データ
(日本の石油石炭製品会社861社の規模別の財務指標データ
・石油製品・石炭製品製造業財務指標
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この石油・石炭製品セクターは、ほぼ原油を精製して販売する企業ばかりで
占められており、石油・石炭製品セクターは、鉱業セクターとは異なり、
原油の開発や採掘事業である川上産業の売上高は非常に小さい為、
石油・石炭製品セクターの企業は、欧米の国際石油資本(メジャー)などと違い、
WTI原油価格上昇のメリットをフルに受ける業界ではありません。
また、石油・石炭製品セクターの企業は、海外から原油を輸入して、
その原油を原油精製施設で精製することで、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、
重油、アスファルトなどの生産をしていますが、原油は不純物を取り除かないと
安定した燃焼効率を実現できない為、石油・石炭製品セクターの企業が
保有する原油精製施設で原油を精製しない限り、原油をそのままの状態で
使用することはできません。
そして、近年、石油・石炭製品セクターの企業は、石油精製施設の
石油精製能力と現実の需要の過大なギャップを埋める為に、過大な
石油精製施設の削減を進めてきました。
尚、石油・石炭製品セクターの企業は、典型的な円高メリットを享受できる
セクターなので、為替相場が企業の想定為替レートより円高になると業績に
プラスに作用します。
しかし、企業の想定為替レートよりも円安になると利益を圧迫する
要因になり、石油・石炭製品セクターの企業は、原油を海外から
大型タンカーを利用して輸入する為、バルチック海運指数(BDI)などが
上昇し海上輸送コストが増加すると業績の下押し要因となります。
ちなみに、セクターと業種は同じ意味で使われており、日本の
業種別株価指数(SectorIndex)は東証業種別株価指数では33業種に
分類されています。
石油・石炭製品セクター企業一覧
証券コード | 企業名 | 市場 |
5001 | 新日本石油 | 東証1部 |
5002 | 昭和シェル石油 | 東証1部 |
5007 | コスモ石油 | 東証1部 |
5008 | 東亜石油 | 東証2部 |
5009 | 富士興産 | 東証1部 |
5010 | 日本精蝋 | 東証2部 |
5011 | ニチレキ | 東証1部 |
5012 | 東燃ゼネラル石油 | 東証1部 |
5013 | ユシロ化学工業 | 東証1部 |
5015 | ビーピー・カストロール | 東証1部 |
5016 | 新日鉱ホールディングス | 東証1部 |
5017 | AOCホールディングス | 東証1部 |
5018 | MORESCO | 東証2部 |
5019 | 出光興産 | 東証1部 |