No467・・・長期前払費用
長期前払費用とは、すでに支払ってある前払費用のうち貸借対照表の
翌日から起算し1年を超える期間を経て費用化されるものを処理する
資産の勘定科目で、長期前払費用には、税法上の繰延資産も計上され、
長期前払費用は、バランスシート上では、固定資産の部の
投資その他の資産に分類されています。
この長期前払費用は、継続して役務の提供が行なわれており、その役務が
全て終了していない場合や、支払期限の到来前に、その費用を先払いした
場合に用いられる場合と、法人税法上の繰延資産に該当する、公共的施設の
設置又は改良のために支出する費用、資産を賃借するための権利金等、
役務の提供を受ける為に支出する権利金等の費用、共同的施設の設置又は
改良のために支出する費用などを支払った際に用いられます。
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(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
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また、長期前払費用である法人税法上の繰延資産に該当する場合でも、
支出した金額が20万円未満の場合は、支出した全額を損金に算入する
ことができます。
ちなみに、繰延資産には、会社法上の繰延資産と法人税法上の
繰延資産があり、会計処理をする際は、会社法上の繰延資産は、
繰延資産の勘定科目を使用し、法人税法上の繰延資産は、
長期前払費用の勘定科目を用います。
尚、長期前払費用である法人税法上の繰延資産に該当する主な
ものは下記の通りです。
@公共施設負担金
A商店街の共同アーケード等の共同施設負担金
B同業者団体等の加入金
C建物等を賃借する際の権利金
D広告宣伝用資産を贈与した費用
E電子計算機等の賃借に伴う費用
Fノウハウの設定契約に関する頭金
G出版権の設定に伴う費用
Hプロスポーツ選手等との契約金
Iスキー場のゲレンデ整備費用
ちなみに、会社法上の繰延資産は下記の通りです。
@創立費
A開業費
B開発費
C株式交付費
D社債発行費
※長期前払費用の仕訳例は下記の通りです。
例・・・同業者団体の加入金300,000円を現金で支払った場合。
(借方) | (貸方) | ||
長期前払費用 | 1,000,000 | 現金 | 1,000,000 |