No500・・・材料費
材料費とは、損益計算書の製造原価を構成する要素の1つであり、
製品を生産するために消費した材料を処理する費用の勘定科目で、材料費には、
直接材料費と間接材料費があり、材料費以外の製造原価の構成要素には、
労務費、経費、仕掛品棚卸高が含まれます。
この材料費は、特定製品の製造に直接消費されたことが明らかな直接材料費と、
どの製品の製造の為に消費されたかは不明だが、製品の製造過程で消費された
ことが明らかな間接材料費があります。
また、直接材料費の構成要素とは、衣料品を例にすると、衣料品の大部分を
構成する生地や皮と衣料品に取り付けられている、ボタン、ファスナー、
各種飾りなどが該当します。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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ちなみに、製造予算では、製品の生産量、原材料在庫、仕掛品在庫、製品在庫、
製品製造原価を作成することになり、製造予算を作成することは、製品の予定原価を
設定することです。
そして、間接材料費の構成要素とは、直接材料費以外の、製品の
製造過程において工場で消費される補助材料費、工場消耗品費、
消耗工具器具備品費などが該当します。
また、材料費は、製品の製造の為に消費された時に始めて製造原価と
なりますので、製品の製造の為に消費されるまでは、棚卸資産(在庫)である
材料として工場や倉庫で保管されていることになり、材料を仕入れてから、
材料が製造現場で使用されるまでの期間が長くなればなるほど製品の
完成が遅れ、資金繰りを圧迫することになりますので、原材料回転期間の
計画値と実績値の定期的なチェックは欠かせません。
尚、材料費は、売上高や工場の操業度に比例して増減する変動費ですが、
売上高に対する変動費の割合を低下させる為に、安い材料費を使用しても、
製品の質が落ち売上高が減少してしまうようでは本末転倒です。
ちなみに、売上高に対する変動費の割合が低いと、限界利益率は高くなります。
■製造予算の作成に関連する各項目の説明は下記ページをご覧ください。
@商品回転期間
A商品回転率
B仕掛品回転期間
C仕掛品回転率
D原材料回転期間
E原材料回転率
F在庫管理
G在庫計画
H在庫投資
I適正在庫
※材料費の仕訳例は下記の通りです。
例・・・材料を1000消費した場合。
(借方) | (貸方) | ||
材料費 | 1000 | 材料 | 1000 |
材料費に関連する用語
※製造原価(当期製品製造原価)、当期総製造費用
※ 製造原価明細書(製造原価報告書)、損益計算書(PL)