No560・・・所要運転資金
所要運転資金とは、売上債権残高と棚卸資産残高を合わせた金額が、
仕入債務残高より大きい場合に発生する資金のことで、一般的に、
所要運転資金は、運転資金、経常運転資金、必要運転資金、必要運転資本、
キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)と同じ意味で用いられており、
所要運転資金は、企業の事業活動の裏づけがある資金といえます。
また、事業をするうえでは、在庫投資などの仕入れの支払いが先行することが
常であるため、所要運転資金の発生を回避することは、一般的には不可能なので、
如何にして、所要運転資金の金額を抑えるかが、資金繰りを楽にするポイントとも
いえます。
※全産業運転資金データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の運転資金データ)
・全産業運転資金
・製造業運転資金
・非製造業運転資金
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そして、所要運転資金を減らすと、キャッシュフローの改善に繋がりますので、
所要運転資金を減らすことは、財務体質を改善するためのスタートラインであり、
財務戦略の基本ともいえます。
また、所要運転資金を減らすと、キャッシュフローの改善に繋がりますので、
所要運転資金を減らすことは、財務体質を改善するためのスタートラインであり、
財務戦略の基本ともいえます。
この所要運転資金は、売上高と売上総利益率が一定で、売上債権回転期間、
棚卸資産回転期間、仕入債務回転期間も一定であれば、所要運転資金の
金額も変化することはないために、この所要運転資金の残高は、企業が
営業活動を継続している限り、完全に寝ている資金であるので、
固定化された資金であるといえます。
また、所要運転資金が増加した場合は、増加運転資金の発生を意味し、
増加運転資金が発生する原因は、売上高の増加や回転期間の乖離等が
発生したことが要因です。
この、所要運転資金の計算式は下記の通りです。
所要運転資金の算出式
売上債権(売掛金+受取手形)+棚卸資産−仕入債務(買掛金+支払手形)
尚、所要運転資金のコントロールが、資金繰りの全てと言っても過言ではないので、
所要運転資金の推移は常にチェックすべきことです。
ちなみに、総合予算を作成する際は、所要運転資金の仕組みの理解が欠かせませんので、
所要運転資金の仕組みは、経理部、財務部、経営企画室に所属する社員であれば、
必ず理解しておくべきことです。
所要運転資金に関連する用語
※流動資産担保融資保証制度
※売掛債権担保融資、ファクタリング、売掛金、完成工事未収入金
※商品、製品、仕掛品、半製品、原材料
※日本銀行
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー