No569・・・ギアリング比率
ギアリング比率とは、自己資本に対して、何倍の他人資本(負債合計)を
使用しているかを示す指標で、ギアリング比率が高いほど、財務レバレッジを
効かせる財務戦略を取っていることになり、ギアリング比率は、企業の
債務支払能力を示す財務分析における安全性分析の財務指標の一つなのです。
このギアリング比率が高ければ高いほど、てこの力を利用してギアリング効果を
狙った積極的な財務戦略を採用している企業と見ることができます。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、ギアリング比率を高めれば高めるほど、事業において、少ない自己資本で
大きな利益を稼げる可能性が高まりますが、ギアリング比率が高まれば、それだけ
他人資本が増加することを意味するので、経常利益に比例して、経常収支も
増加していなければ、資金ショートの可能性が高くなり、黒字倒産を引き起こし
かねません。
ちなみに、他人資本とは、利払いを伴なわない負債と利払いを伴なう負債のことです。
このように、ギアリング比率を高める財務戦略を採用する際に必要な経営資源は、
財務のプロと言える優秀な経理部や財務部の社員なので、自社に、財務に強い経理部や
財務部の社員が居なければ、ギアリング比率を高める財務戦略を採用することは
自殺行為です。
尚、ギアリング比率は、レバレッジ比率、D/Eレシオ、負債比率と同様の内容です。
計算式・・・ギアリング比率=他人資本÷自己資本
ギアリング比率に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー