No57・・・無形固定資産
無形固定資産とは、形状を有しないが価値があるもので、
無形固定資産は経済活動上の権利とそれ以外のもので構成されており、
別の言い方をすると無形固定資産は法律上の権利と、
それ以外の権利であるといえます。
また、無形固定資産は、資産自体の価値が減少する償却資産と、
利用しても資産価値が減少しない非償却資産が無形固定資産にはあります。
ちなみに、無形資産とは、物理的形状を伴わない、特許権、商標権、著作権(版権)等の知的財産や
のれん代(営業権・のれん)等の実体の無い見えざる資産のことで、無形資産の種類としては、知的財産、
組織価値、人的資本等があります。
■ビジネスマンツーマンセミナー(会場はJR秋葉原駅徒歩1分)
・経営管理セミナー ・経営戦略セミナー
■ビジネス通信講座(電話で解説を聞き質問をすることが可能)
・予算作成講座 ・経営管理講座
そして、無形固定資産は、減価償却が出来る特許権、営業権・ソフトウェア
資産等の償却資産と、減価償却が出来ない借地権等の非償却資産があります。
また、無形固定資産の中には、企業の収益力の源泉になる特許権や版権など
の法的権利に基づいたものがありますが、それら特許権や版権などの
無形固定資産は、その資産価値が正確に貸借対照表(バランスシート)に
反映していないことが多いのが現状です。
その無形固定資産である版権を利用した有名な企業にウォルト・ディズニーが
ありますが、版権ビジネスとは、版権保有者が保有している人気のあるアニメや
マンガのキャラクター等を、企業が各種自社商品にキャラクターを使用し販売する為に、
企業が版権保有者と版権利用契約をし、版権保有者が、企業が版権を利用した
商品の売上に応じて一定の版権料を受取るビジネスです。
このような無形固定資産である版権を保有している企業は、
貸借対照表(バランスシート)にその資産価格が正確に反映されていない為、
割安に放置されていることが多く、M&Aや株式投資の観点から見ると、
版権ビジネスを展開する企業は狙い目といえます。
尚、無形固定資産の取得価格の決定方法は、購入金額+購入付随費用で、
購入付随費用は無形固定資産の取得価格に含めない場合があります。