No598・・・労働分配率
労働分配率とは、企業が生み出した付加価値に対する人件費の割合を
示した財務指標のことで、労働分配率は、業種によって大きく異なるので、
財務分析をする際は、同業種の企業と比較する必要があり、労働分配率は、
自社の適正な人件費率を実現する為の参考となる指標です。
この労働分配率が高い企業は、給与水準が高い企業か労働集約型産業の
企業であり、労働分配率が低い企業は、給与水準が低い企業か装置型産業の
企業といえ、労働集約型産業とは、人手や手間がかかる、労働者1人当たりの
固定資産の額が低い業種であり、装置型産業とは、製品の生産やサービスを
提供する為に、大規模な生産設備や施設が必要な、労働者1人当たりの
固定資産の額が高い業種のことです。
※全産業労働分配率データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の労働分配率データ)
・全産業労働分配率
・製造業労働分配率
・非製造業労働分配率
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ちなみに、労働集約型産業の企業の労働分配率は、60%前後の企業が多く、
装置型産業の企業の労働分配率は、20%前後の企業が多いようです。
また、労働分配率は、春闘の賃上げ要求の客観的な根拠として利用されている
指標でもあり、労働分配率の業種別・規模別平均データを取得する方法としては、
財務省が調査し、HP上で公表している法人企業統計調査にアクセスすれば
データを取得できます。
尚、労働分配率を算出する際に利用する付加価値とは、企業が事業活動において、
ヒト・モノ・カネの経営資源を活用して生みだした価値のことです。
計算式・・・労働分配率(%) = 人件費 ÷ 付加価値 × 100
労働分配率に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー