No645・・・資金計画
資金計画とは、企業においては、事業活動で必要となる資金が、どの活動に
どれくらいの資金需要があるのか見積もり、その必要となる資金を、どのような
手段でどれくらい調達するかを見積もる計画のことで、資金計画は、経営計画の
総合予算を作成する際に必ず作成されています。
この資金計画は、資金予算と呼ばれることもあります。
この資金計画は、予算貸借対照表や予算資金繰り表を作成する為の叩き台と
なるもので、資金計画を作成することは、大まかな資金繰りをしていることと
同じことなので、詳細な、単年度経営計画や中期経営計画の定量計画である
総合予算を作成する前には、必ず、資金計画は、作成しておくべきものです。
■お勧めビジネスコラム
・自分の意見が言えていますか
・いまさら聞けない財務の話し
・全く経験のない部署への配置転換はチャンス
ちなみに、資金計画は、資金管理の最初のプロセスであり、一般的に、
1年間の資金計画が、短期資金計画で、3年から5年の資金計画が、
中期資金計画であり、3年から5年以上の資金計画が、長期資金計画です。
また、資金計画が作成できるようになれば、ざっくりとした、予算のBS・PL・CFであれば、
短時間で作成することが可能なので、詳細な、予算編成に入る前に、予算編成方針などで、
必要となる、年次ベースのBS・PL・CFや中期経営計画の各事業年度の予算BS・PL・CFを
作成する時にも、論理的整合性がある計画を作ることが出来ます。
そして、資金計画を作成するときのポイントとしては、売上債権計画、在庫計画、仕入計画、
運転資金計画と、設備投資計画、利益計画、長短の財務バランス改善計画などの全ての計画を、
1枚の表で、簡潔に表現することです。
尚、資金計画を作成する際は、資金表である資金運用表の仕組みを利用すると、短期と長期の
資金の運用と調達のバランスも確認できます。
ちなみに、個人がマイホームを取得する際に、新築マンションではなく、中古マンションを
購入する場合は、物件本体の購入費用は、住宅ローンで全額賄うことは可能ですが、
不動産の仲介手数料などの購入に関する諸費用は、現金で準備しておく必要がありますので、
マイホームを取得する際に発生する諸費用は、マイホームを取得する為の資金計画に
盛り込んでおく必要があります
なお、自分が作成した資金繰り表や予算、金融機関に提出する財務計画の妥当性に自信が無い方は、
計画の添削評価サービスが付いている、弊社の経営管理講座か、予算作成講座をご利用下さいませ。