No653・・・交差比率
交差比率とは、在庫投資の効率性を示す財務指標のことであり、
交差比率は、商品回転率に粗利益率を乗じて算出し、一般的に、
交差比率は、プロダクトミックスを決定する際に、商品ごとに算出して、
利益貢献度の分析に用いる指標で、在庫管理にも利用されます。
この交差比率は、在庫が少なく、売上総利益率が高ければ、交差比率を
計算した値は高くなり、在庫が多く、売上総利益率が低ければ、交差比率を
計算した値は低くなります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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ちなみに、回転率と回転期間の計算式は反対なので、棚卸資産回転期間と
棚卸資産回転率の計算結果も反対になります。
また、交差比率についての解説で多い内容としては、商品回転率と粗利益率は、
トレードオフの関係と説明され、商品の回転率を上げれば売上総利益率は低下し、
逆に、売上総利益率を上げれば商品の回転率が下がると説明されることです。
しかし、商品回転率と粗利益率がトレードオフの関係であることは当たり前で、
どんな商品でも、値段を上げれば、商品の売れ行きは悪くなりますし、
価格を下げれば、商品の売れ行きが良くなることは当たり前なので、交差比率は、
商品の売れ行きを、客観的な数値で表した指標であると理解すればよいのです。
尚、商品の売れ行きを、客観的な数値で表す為には、商品回転率を用いて、
交差比率を計算する方が分かりやすいでしょうが、在庫計画を作成する際は、
商品回転期間を用いることが基本となります。
ちなみに、商品や製品を販売する企業では、商品別交差比率や製品別交差比率を
チェックすることは基本となり、自社の交差比率の評価をする際は、自社が属する
業界平均の交差比率などを基準にして、自社の交差比率の分析をします。
計算式・・・交差比率 = 粗利益率 × 商品回転率
※在庫に関する用語一覧
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仕掛品回転率 | 原材料回転期間 | 原材料回転率 | 在庫管理 | 在庫計画 |
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