No846・・・固定金利
固定金利とは、借入をした時点で、借入全期間の金利水準を
固定化してしまうことであり、固定金利のメリットとしては、
金利上昇のリスクを回避することができることと、借入返済総額が
一定で増加しないことで、住宅金融支援機構の住宅ローンは固定金利です。
この固定金利を選択することは、住宅ローンを組む時の基本といえ、
固定金利の住宅ローンを組んでいないと、金利が上昇した場合、
借入返済額が増加します。
ちなみに、住宅ローンの商品であるフラット35は固定金利です。
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また、金利が上昇して、借入返済額が増加した場合は、
給料が減少していなかったり、失業をしていない場合でも、
住宅ローン返済の負担が大きくなり、住宅ローンの返済が滞ったり、
住宅ローンが払えなくなったりする事態に陥って、任意売却や競売という
最悪の状況に陥る可能性もあります。
ところで、固定金利と比較されるのが変動金利で、変動金利とは、
借入期間中でも、金融市場や経済の状況によって、金利も見直されることであり、
基本的に、変動金利は、金融市場や経済の状況によっては、金利が上がり、
支払総額が大幅に増加する可能性があるので、変動金利を住宅ローンに
利用することは、堅実な選択ではありません。
そして、過去の住宅金融公庫の固定金利の推移を見ると、平成3年には基準金利が
5.5%に達していたことからも、将来についても、最近の固定金利の推移を期待することは、
非常に楽観的な淡い期待といえます。
ちなみに、住宅ローンの変動金利は、1990年代の前半には8%台を記録しており、
過去20年間の住宅ローンの変動金利の平均は4.4%です。
また、堅実なライフプランを立てるのなら、住宅を購入する時期に低金利であれば、
将来の金利上昇を見越して固定金利にて住宅ローンの借り入れをし、
逆に、住宅を購入する時期が高金利であれば、将来の金利低下を見越して
変動金利にて住宅ローンの借り入れをすることが、堅実なライフプランを
立てる上で必要な考え方です。
このように、低金利時に住宅を購入する際に、住宅ローンを固定金利ではなく、
変動金利で借り入れし住宅を購入することは、リスクの高い金融商品に
投資をしているようなものといえます。
尚、固定金利のメリットを、実例を用いて説明すると、住宅ローン3000万円を、
固定金利2%、35年返済(元利均等、ボーナス払い無し)の条件で組んだ場合の
1ヵ月の返済金額は99,378円ですが、もし、この住宅ローンの返済例の場合に、
固定金利ではなく変動金利を選択していた場合に金利が5%に上昇してしまうと、
1ヵ月の返済金額は151,406円となります。