No847・・・変動金利
変動金利とは、借入期間中でも、金融市場や経済の状況によって、
金利が見直されることであり、変動金利のメリットとしては、
低金利の時や金利が低下する局面では、借入返済金額が少なくなることで、
変動金利のデメリットや変動金利のリスクとしては、金利が上昇することで、
返済額が増加する可能性があることであり、変動金利は、短期プライムレートに
連動して金利が変動します。
この変動金利は、短期プライムレートに連動して金利が変更されますが、
変動金利の見直し時期は4月1日と10月1日の年2回であり、
4月1日の短期プライムレートをもとに、7月の返済分から新しい変動金利が
適用され、10月1日の短期プライムレートをもとに、翌年の1月の返済分から
新しい変動金利が適用されます。
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ちなみに、変動金利の住宅ローンでは、金利の見直しは半年ごとに行われても、
毎月の返済額の金額自体は5年間は変わることはないので、金利が上昇した場合は、
返済金額の元金の返済割合が減少します。
また、毎月の返済額の見直し自体は5年ごとに行われることになっており、
もし、5年後に返済額が増える場合でも、直前の返済額の1.25倍までのルールがあります。
この返済額の1.25倍までのルールがあると、住宅ローンを借りる人にとっては、
一見すると安心できるルールのようにも見えます。
しかし、金利が急騰して、直前の住宅ローンの返済額の1.25倍を支払ったとしても、
その返済額の全額が利息の支払いとなってしまう場合もありますし、場合によっては、
毎月の返済金額では、利息の返済も全額出来ないケースも考えられます。
もしそのようなケースになって、利息の未払いが発生していれば、
毎月の利息と未払利息を優先的に返済することになりますので、
これらの状況は、変動金利のデメリットや変動金利のリスクといえます。
このように、変動金利の住宅ローンは、非常にリスクが高くなる場合があるのです。
よって、低金利時に住宅を購入する際に、固定金利の住宅ローンである、
住宅金融支援機構のフラット35などを利用せず、変動金利で借り入れをして
住宅を購入することは、リスクの高い金融商品に投資をしているようなものと
理解するべきでしょう。
ちなみに、変動金利は金融情勢や経済環境によって金利が変動しますが、
1990年代の前半には、住宅ローンの変動金利は、8%台を記録しており、
過去20年間の住宅ローンの変動金利の平均は4.4%です。