No87・・・時価会計
時価会計とは、企業の財政状態を正確に評価する為に、期末の資産と負債を
時価評価し、財務諸表に反映させる会計手法で、時価会計を適用することは、
財務諸表作成時点の正確な企業の財政状態を表すことになり、日本の時価会計は、
ある一部の金融資産に対してのみ適用されるもので、全てが時価評価されている
わけではありません。
このような時価会計が導入された背景は、現在の経済環境では、取得価格と
時価の乖離がおき、取得原価主義会計では財務諸表が企業の財政状態を
正確に反映することに限界があるためです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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この時価会計とは、貸借対照表には時価評価した金額で表示して、
損益計算書には当期損益に評価損益を反映させる会計手法ですが、
完全な時価会計にはなっていないために、会計処理に企業の恣意的な判断が
入りやすいので、粉飾決算とみられかねない会計処理を、
企業が採用してしまう可能性もあります。
また、財務分析をする際は、分析対象の企業が時価会計を採用していても、
資産を正しく査定する必要があり、会計処理方法などを盲目的に信用して
分析をすることは、企業の本当の実態が見えなくなってしまう要因にもなるので
注意が必要です。
尚、時価会計が適用される、一部の金融資産とは、その金融資産に市場価格があり、
短期間で売買されることが決定している資産のことを指します。
ちなみに、時価会計が日本の企業にも完全に適用されれば、日本の企業は、
含み資産である、有価証券などの株式や有形固定資産である不動産を
多額に保有している為、そのような日本の企業は、
表面的にも財務体質が強化・改善されることになります。