これから起業をする予定の起業家や起業したての経営者なら、業界で2位や
3位を目指すのではなく、間違いなく、業界トップシェアを目指したいと
思う方が大半のはずです。
当然、設立間もない企業が、いきなり業界のトップシェアを獲得することは
不可能に近いことですが、視点を変えた業界トップシェアなら、設立間もない
ベンチャー企業でも、不可能ではありません。
例えば、設立間もない洋食店を営む企業が、洋食店で、いきなり日本一の
シェアを取ることは不可能ですが、地元地域の狭い範囲内であれば、
業界トップシェアを獲得することは難しくはないでしょう。
自分が住んでいる地域で考えるとすれば、○○○地域でラーメンを
食べるなら、○○○店、○○○地域で買い物するなら、○○○店といった
具合に、狭い範囲内でトップを目指すということです。
要するに、設立間もない企業は、ある狭い範囲である、ニッチ(隙間)の分野
でトップになるところから目指せばよいのです。
どんな大企業でも、全ての事業ドメインに大量の経営資源を投入すること
はできませんので、設立間もない企業が、強力な商品やサービスを持つ
大企業に対抗する方法としては、ニッチに絞り経営資源を投入することが
基本と言えます。
この戦略は、ランチェスター戦略のポイントでもあるNo.1になるための
方法でもあり、ランチェスター戦略では、No.1になれる勝ち目のある
マーケットを絞り込み、戦う場所を決める重要性が説かれています。
特に、スケールメリットに劣る規模の小さな企業は、市場の選択を
誤ってしまうと、勝てる戦でも勝てなくなるのです。
このような理由から、ランチェスター戦略では、顧客、エリア、商品などの、
どんなセグメントでも構わないから、No.1であるニッチトップを目指せと
言っているわけです。
また、ニッチ(隙間)の分野に経営資源を集中させることは、弱者が強者と
戦いに勝つための原理原則ともいえます。
ところで、ニッチトップを目指すにしても、自社には強みがなく、
トップはおろか、売上をあげることができるかどうかすら不安だと
考える経営者の方も少なからずいるのが現実でしょう。
しかし、そのような根拠の無い不安を抱く必要は全くありません。
なぜなら、そのような根拠の無い不安を抱く大半の方は、
企業経営をするうえでの基本中の基本でもある、
内外環境分析の方法を理解していないからなのです。
自社の競争力に不安を感じているが、ニッチトップを目指したい経営者の方は、
内外環境分析どこから手をつけるべきかを御覧くださいませ。
マーケティングのスキルを身につけたい方には、弊社が御提供している
経営管理マンツーマンセミナーか経営戦略マンツーマンセミナーが
お勧めでございます。