SWOT分析のやり方と活用事例


SWOT分析は、ビジネスの常識ともいえるほど、一般的に普及している戦略

のフレームワークですが、有名な割には、意外に、その活用方法が知られて

いないようです。


それと、余談になりますが、SWOT分析の読み方も、人によっては、

「スワットぶんせき」と呼ぶ人もいますが、正式なSWOT分析の読み方は、

「スウォットぶんせき」 と発音します。


このSWOT分析は、経営戦略マーケティング戦略に欠かせない、

代表的な環境分析のフレームワークではありますが、この分析に馴染みの

ない方の為に、復習をかねて、はじめに基本的な解説をしたいと思います。


まず、SWOT分析のSWOTとは、Strength(強み)、 Weakness(弱み)、

Opportunity(機会)、Threat(脅威) の各頭文字を取った造語であり、

SWOT分析では、これらの4つの軸の観点から、企業の内部環境

企業の外部環境を分析し、戦略を決定することになります。


■SWOT分析の4つの軸の確認

・Strength(強み)・・・ 自社の強み、自社の長所
・Weakness(弱み)・・・ 自社の弱み、自社の短所
・Opportunity(機会)・・・自社のビジネスチャンス
・Threat(脅威)・・・ 自社のビジネスの脅威


次に、SWOT分析のやり方と活用事例について解説したいと思います。


SWOT分析の基本的な項目を見ると、具体的な分析方法が分からなくても、

内部環境と外部環境の情報収集した項目を、強み、弱み、機会、脅威の

4つのグループに集約するんだなということは、おおよそ察しが

つくと思います。


しかし、この分析では、強み、 弱み、機会、脅威の4つの項目の

情報収集をする必要があることは、誰しもが分かるのですが、

どんな情報を収集すればよいのかと考え込む人もいることでしょう。


そこで、登場してくるのが、外部環境分析をする際に活用される

PEST分析という環境分析のフレームワークです。


PEST分析では、政治(Politics)、経済(Economics)、社会(Society)、

技術(Technology)について調査しますので、この4つの視点で、

自社のビジネスチャンスや自社のビジネスの脅威には、

何があるのかを情報収集するのです。


しかし、外部環境分析も、これだけでは、何か足りない様な気が

しますので、その足りない部分を補うために、別の環境分析のフレームワーク

も活用することになります。


それが、3C分析で、3C分析の顧客の情報と、競合企業の情報が加われば、

外部環境分析に関する、機会、脅威の情報収集が完了することになります。


ここまでの解説で気づいた方もいらっしゃると思いますが、SWOT分析は、

情報を収集した後に、整理分類して戦略を検討するツールなのです。


そうすると、SWOT分析は、単独で用いるフレームワークではなく、

他の環境分析のフレームワークと組み合わせて用いるツールといえます。


ということは、この分析手法だけを単独で活用しようとすると、

どんな情報を収集すればよいのだろうという疑問が湧いてくるはずなので、

みの分析手法の限界やこの分析手法の欠点を補うために、

他のフレームワークを活用することになるのです。


残すところは、自社の強みと自社の弱みに関することになりますが、

皆さんの会社の、自社の強みや自社の弱みを尋ねられた場合に、皆さんは、

直ぐに答えることができるでしょうか?


おそらく、大半の方は、直ぐに自社の強みや自社の弱みを答える

ことはできないはずです。


一般的に、自分の強みは、自分ではわからないことが多いもので、

自分の弱みについても同様ですが、これは誰しもに共通することです。


自分の強みや自分の弱みが顕在化する時は、誰かと比較した時に、

はじめて自分の強さや自分の弱さが実感できるわけなので、自分自身

のことだけを分析して、ここが自分の強みであると思ったことや、

ここが自分の弱みであると思ったことは、本当は違うことが往々に

してあるのです。


要するに、内部環境だけを分析しても意味がないということなのです。


このように、SWOT分析を使いこなすためには、

自社の分析の仕方も知る必要がありますので、お時間がある方は、

内部環境分析は何を調査分析するべきかを御覧くださいませ。


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