企業のマーケティングでも新たなトレンドの兆しを掴む事ができれば、
新商品の開発や新しいクライアントのターゲッティングで先行する事ができ、
競争相手より優位なポジションを確保することが可能です。
では、トレンドの兆しを掴む為にはどうすれば良いのでしょうか?
兆しを見つける為には、兆しのメカニズムを理解する必要があります。
兆しとは、最初にある事が人間の意識の中に芽生え(潜在化し)、
それが様々な事をきっかけとして、世の中の沢山の人達の意識の中にも
潜在化していき、次に人の意識下で潜在化したことに対して、
人が何らかの行動を取り始めることで、様々な現象の兆しが現れ始めます。
もう少し具体的に説明すると、例えば新聞かテレビで、
インフルエンザが急激に大流行する可能性があるが、
そのインフルエンザの予防に有効な殺菌成分がある、
ハンドソープを使うと感染が防げると知ったとします。
するとそのことを知った人の意識の中に、インフルエンザ予防には、
そのハンドソープが必要なんだという事が意識づけられます。(潜在化)
次に取る行動はそのハンドソープを購入する動きへと繋がります。(顕在化)
そして、このような動きが他の人にも広がり始めることが、
兆しそのものなのです。
兆しの基本的な構造が理解できれば、兆しを見つけるポイントは
それほど難しくありません。
要するに、兆しとは、社会に属する人達が気にしていることに対して
何らかの行動を取り始めて、同じような行動を取る人が増えていく
初期段階の現象のことなのです。
次に、具体的な兆しの見つけ方ですが、例えば、あるキーワードが検索
ランキングで徐々に上昇を始めているとか、あるいは、きざしカンパニー
という企業が提供している、ブログの話題ランキングを見ると、世の中の
人達がブログで話題にしている事を知ることで、変化の兆しを見つける
ことができるかもしれません。
兆しの成り立ちはなんとなく分かっても、その兆しに気づかなければ、
兆しを見つけることは出来ません。
兆しに気づく為の主な方法としては次の2つがあります。
①いつも同じポイントを観察する定点観測。
②何かの記事等を見たときは、常に何故と疑問を持ち鵜呑みにせずに、
自分の頭で考えてみる。
①のいつも同じポイントを観察するとは、例えば、タウンウオッチングを
するとします。
その時に、いつも同じ場所を定期的に歩いていれば、その場所の変化に
気がつくことはあるはずです。
そのようにいつも同じポイントを定期的に見るだけで
変化に気がつくのです。
ただし、観察するときは、意識して見る事が重要です。
人間は不思議なもので、意識せず見ても記憶にも残りませんし、
気づきに至ることもありません。
それが①の方法なのです。
次に②ですが、①の方法で変化に気がついたとします。
しかし、せっかく変化に気がついても、その変化が例えば、あるニュース番組
で解説されていたことを思い出し、自分が気がついた変化の理由は、その為
なのだと思考を止めてしまわないことなのです。
ニュース番組の報道が必ず正しいとは限りません。
常に自分の頭で考え検証することで、思わぬ兆しに気がつくことに
繋がるのです。
いずれにせよ、上記の様な方法で、世の中の潮流の兆しを掴む努力を
続けることが、マーケティングや未来を予測する基礎体力のアップに
繋がるはずです。
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お勧めでございます。