No1444・・・完全子会社
完全子会社とは、ある株式会社が発行している株式の総数である発行済株式総数のすべてを
他社に所有されている状態の会社のことであり、上場会社が完全子会社となった場合には
上場廃止となります。
親会社が、完全子会社化を目指す理由としては、グループ全体の経営効率を追求することが
狙いの場合が多く、完全子会社を実現して、グループ会社間で合併や事業再編することが多いようです。
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また、親会社にとっての完全子会社化のメリットと完全子会社化のデメリットは下記の通りです。
完全子会社化のメリット
・少数株主の意向を排除して安定した経営ができること
・スピーディな選択と集中の実行が可能なこと
・常にマーケットで評価にさらされることがないこと
・グループの一体性を保てること
完全子会社化のデメリット
・少数株主との利益相反
・完全子会社化の為の資金負担
・完全子会社の経営者の自立性が低下する
尚。完全子会社化を実現する方法として下記の方法があります。
完全子会社化を実現する方法
・TOB(株式公開買付け)とは、不特定の株主に対して、買付期間や買付予定株数、買取価格等を公告し、
株式を買い取るM&Aの手法です。
・株式交換とは、企業買収の1つの方法で、株式交換は、現金で買収対象企業の株式を買うかわりに、
自社株と買収対象企業株を交換する手法です。