No1969・・・期限の利益
期限の利益とは、期限が決められていることによって、債務者が享受できる利益のことです。
住宅ローンを借入をしている場合の期限の利益は、住宅ローンの残金は、住宅ローンの返済期日が
到来するまで返済する必要がないということなので、この期限の利益を失うと、住宅ローンの残金を
一括して返済しなければなりません。
また、企業において、金融機関から借り入れをする際の金銭消費貸借契約書にも
期限の利益に関する条文が入っています。
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企業が、期限の利益を失うケースとしては、下記の事由が発生した場合です。
・期限の利益を失うケース
@破産開始手続きの決定を受けた時
A担保が、減少したり、損傷したり、滅失した時
B契約条項に違反した時
C虚偽の契約内容で借りたことが明らかになった時
D裁判所から支払の督促等が通知された時
企業が期限の利益を失うと、金融機関は、貸し付けた借入金を一括返済するように求めてきますので、
金融機関から借り入れがある企業は、期限の利益に抵触する可能性があることは、どのようなことが
あるのかを知っておく必要があるでしょう。