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■事業計画書
事業計画書とは、経営者の頭の中にある事業構想アイデアや起業のアイデアを、
具体的な文字と数字で論理的に系統立てたものです。
事業計画書は事業コンセプトを明確にし、事業活動方法やスケジュールを具現化したものであり、
事業計画書の内容を客観的な数値で表現したものが財務計画です。
また、事業計画書の作成において重要なことは、計画書のフォームや書式ではなく、
自社に適した、どのような中身のある内容に作成できるかに尽きますので、
ネットで計画書のフォーマット・テンプレート・サンプルをダウンロードする為に時間を
掛けるようなことはさけるべきです。
ところで、企業経営はよく航海に例えられます。
その、航海に出発する時に必要な座標軸は、企業経営でも当然必要です。
そして、企業経営で座標軸となるのが、事業計画書であり、事業計画書は経営者が
企業経営で迷った時に自分自身の目で改めてビジネス全体を客観的に見つめる為の
ツールとしての機能もあります。
また、事業計画書は、記憶ではなく記録として、当初の事業計画書作成時の仮説が実際の
事業環境とずれがないのかを後で検証することができるツールでもあり、その事業計画書の
内容を後で振り返ることにより、事業活動を修正したりすることもできます。
そして、事業計画書があれば、事業計画の数値と実績数値を対比することができるので、
予定通りの航海が進んでいるのかを確認することもできます。
また、起業の失敗を防ぐためにも、事業計画書は必要なのです。
このように、事業計画書とは、起業した際に融資申請をする時などだけに必要な物ではなく、
経営者にとっては経営をしている限りずっと必要不可欠なものなのです。
次に、事業計画書の作成のポイントについてですが、特に、融資を受ける際に事業計画書を
提出する時は、起業に必要な知識でもあるマーケティングに関するビジネスプランの
事業コンセプトと具体的な事業プランの諸々の前提条件が、事業収支の計画である財務計画と
論理的整合性を持って作成されているのかが非常に重要になります。
ちなみに、ビジネスプランの事業コンセプトと具体的な事業プランは経営者にとっても、
何を記載すべきかさえ把握しておけば特に作成に関しては問題ないと思います。
しかし、ビジネスプランの事業コンセプトと具体的な事業プランを、事業収支の計画である財務計画に
整合性を持って数値に落とし込む作業は、上場会社の経営企画室出身で経営企画室長クラスの
経営と財務の専門家でなければ、金融機関が納得できるものを作成することは難しいでしょう。
このように、事業計画書の中で一番注意して作成すべき項目は、マーケティングに関する項目と
事業収支の計画である財務計画ということを、事業計画書を作成する際は認識すべきです。
ちなみに、融資を目的に事業計画書を作成する場合は、銀行が融資を断る理由が何かを意識して
事業計画書を作成しなければ、希望の融資額に対して満額回答をえることは難しいでしょう。
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