■在庫管理の方法
在庫管理の方法は、運転資金を削減し、キャッシュフローを増やして、
財務体質を改善する為には、欠かせないものなので、在庫管理の方法を身につけることは、
経理・財務・経営企画に所属する者にとっては、経営計画を作成する為にも必要不可欠です。
しかし、在庫管理の方法は、売上管理の方法に次いで、経営をコントロールする為の
重要な方法にも関わらず、意外に、在庫管理の方法について勘違いしている、
経理・財務・経営企画の社員は多いようです。
■ビジネスマンツーマンセミナー(会場はJR秋葉原駅徒歩1分)
・経営管理セミナー ・経営戦略セミナー
■ビジネス通信講座(電話で解説を聞き質問をすることが可能)
・予算作成講座 ・経営管理講座
まず、在庫管理の方法についての、勘違いで多いことは、在庫管理の方法というと、
在庫の現品管理や棚卸のことを指していると思っている方が多いようですが、
在庫管理の基本は、どんな商品を、何時、どれだけ発注すればよいかを計画し、
その在庫計画に従って発注をし、在庫をコントロールすることです。
ゆえに、在庫管理の方法とは、適正在庫を実現する為に、自社のあるべき姿の適正在庫量を
予算編成し、予算と実績を比較して、分析・評価・対策までの活動全体を含む仕組みのことで、
在庫管理のプロセスは、在庫計画、在庫統制、戦略や活動の修正で構成されています。
この在庫管理の方法のポイントは、適正在庫をどのように算定するかにつきますが、
適正在庫を実現する計画を作成する為には、棚卸資産回転期間、棚卸資産回転率、
交差比率の理解が欠かせません。
また、在庫管理の方法には、商品の発注方法も含まれますが、商品の発注方式には、
定量発注点方式と定期発注点方式があり、定量発注点方式とは、在庫の量が、在庫計画の量まで
減少した時に、計画で定めた一定量を発注し、適正在庫を保つ方式で、定期発注点方式とは、
発注間隔を一定にして、その時の在庫量に応じて、発注量を変更する方式です。
そして、商品の発注方式に、定量発注点方式と定期発注点方式のどちらを採用するかよりも、
適正在庫を定めることの方がより重要であり、在庫計画の内容は、バランスシート計画の
中核である運転資金計画にも大きな影響を与え、キャッシュフローを左右しますので、
適正在庫を実現する在庫計画の作成は、経理・財務・経営企画に所属する社員の
腕の見せ所といえる仕事です。