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ディフェンシブ銘柄＜経営者の為の用語集

No350・・・ディフェンシブ銘柄


ディフェンシブ銘柄とは、他の業種の企業と比較して、

景気停滞期や景気後退局面でも業績が比較的安定している

業種の企業で、ディフェンシブ銘柄は、株式市場全体が不安定で

下落傾向の時でも、株価が相場の地合にあまり影響を受けず株価の

変動も小さい業種の企業であり、ディフェンシブ銘柄は、

投資環境が不透明な状態の時に、他の業種の企業から資金シフトされる

傾向があります。



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このディフェンシブ銘柄のセクターとしては、食料品セクター、

医薬品セクター、電気・ガス業セクター、陸運業セクターの鉄道会社や、

情報・通信業セクターの通信会社などがあり、これらの業界に共通して

いることは、社会インフラや人間が生きていく上で不可欠の製品を

販売したりサービスを提供しています。


このようなディフェンシブ銘柄の配当金は、安定配当で配当利回りや

配当性向も悪くなく、当分の間は世の中に必要なセクターの企業で

あり続けるでしょうから、資産株として長期保有にも耐えうるところも

特徴の1つでしょう。


また、ディフェンシブ銘柄の株式は、日経平均株価やTOPIXとのベータ値（β値）が

低いので、他のセクター企業の株式に投資することに比べると、

株式投資初心者の方でも比較的に安心して投資をすることが出来ます。


ちなみに、ベータ値（β値）とは、市場全体と個別企業の連動性を

示すもので、例えば、ある企業のベータ値（β値）が1であれば、

市場全体とほぼ同じ動きをすることを示し、ベータ値（β値）が

1以上であれば、市場全体以上に変動することを示しており、

逆に、ベータ値（β値）が1以下であれば、市場全体の変動よりも

小さ動きになることを示しています。


このベータ値（β値）の観点からディフェンシブ銘柄を見ても、

低ベータ値（β値）のセクターや企業が多いところも、

ディフェンシブ銘柄の名前通り、守りにも強いと言われていることの

証明になっています。


また、ディフェンシブ銘柄と呼ばれている大半のセクターや企業は、

為替相場が円高になれば業績にプラスに作用する円高メリットの

セクターや企業でもありますが、ディフェンシブ銘柄のセクターの中で、

食品セクターや医薬品セクターの企業の中には、海外の売上高比率が

高い企業も存在している為、全てのディフェンシブ銘柄が、

円高メリットのセクターや企業では無いために、国内向けの売上高が

ほぼ100%である、電力・ガスセクター、鉄道セクター、通信セクター等が

純粋なディフェンシブ銘柄であると言えます。


ちなみに、従来のディフェンシブ銘柄の企業でも、海外進出で海外需要を取り込み

外需の恩恵も受けて成長している企業のことを、外需ディフェンシブ銘柄と呼んでおり、

外需ディフェンシブ銘柄は、業績の下振れリスクが小さく、外需の恩恵も受けられる

優れたメリットがあります。


尚、主要なディフェンシブ銘柄の企業一覧は下記の通りです。