No512・・・固定資産除却損
固定資産除却損とは、バランスシートに計上されている不要になった
固定資産を廃棄処分した際に用いる費用の勘定科目です。
固定資産除却損は、不要になった時点での固定資産の帳簿価額を損失として計上する
会計処理であり、固定資産除却損は、損益計算書上においては、特別損失の区分に表示する
ことになります。
この固定資産除却損を算定する場合の固定資産の帳簿価額は、
期首固定資産の帳簿価額から、売却日までの減価償却費を
月割りで計算し差し引いて求めます。
■お勧めビジネスコラム
・いまさら聞けない財務の話し
・内外環境分析どこから手をつけるべきか
・財務管理の基礎知識が身についていますか?
また、固定資産除却損を計上した固定資産に価値がある場合は、帳簿価額から見積り売却価額を
差し引いて損失の金額を確定することになります。
※固定資産除却損=帳簿価額−見積り売却価額
ちなみに、消費税の取扱いにおいては、固定資産除却損は課税対象外です。
また、固定資産除却損が計上されても、非現金支出費用なので現金の流出は生じませんので、
キャッシュフローには影響ありません。
尚、固定資産除却損の除却とは、一般的に不要な有形固定資産を取り壊したり、
廃棄処分をする行為自体のことを意味しています。
※固定資産除却損が計上される場合の仕訳例は下記の通りです。
例・・・事業用に使用していた機械装置を下記の内容で除却した。
■取得価額500
■減価償却累計額100
■廃棄費用100を現金支払
(借方) | (貸方) | ||
減価償却累計額 | 100 | 機械装置 | 500 |
固定資産除却損 | 400 | 現金 | 100 |
支払手数料 | 100 |