No494・・・特別損失
特別損失とは、毎期継続的・反復的に繰り返される企業の本業の営業活動・
財務活動・投資活動以外で生じた臨時的・例外的・偶発的な要因の損失を
処理する費用の勘定科目で、特別損失には、固定資産除却損や前期損益修正損等が
あり、特別損失は、ある事業年度だけに特別な理由により発生する損失といえます。
この特別損失が発生する理由は、臨時的・例外的・偶発的な要因であり、
特別損失の種類は多岐にわたりますが、主な特別損失の項目は下記の
通りです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
■ビジネススキルを磨くマンツーマンセミナーと通信講座等のご案内
※セミナー会場は、JR山手線秋葉原駅徒歩1分(受講可能日時・平日・土日・祝祭日7時~23時)
※各種通信講座は、受講期間6ヶ月から1年間(電子メールによる質問が何回でも可能)
・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座
※経理・財務・経営企画業務の利益貢献度・各種管理業務合理化の後に残るもの・不動産相場情報
・経理業務の利益貢献度・経理業務の合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・日本の不動産相場
主な特別損失の項目
①固定資産の売却による固定資産売却損
②固定資産の除却による固定資産除却損
③投資目的で所有していた投資有価証券を売却することにより発生する投資有価証券売却損
④子会社株式を売却することにより発生する子会社株式売却損
⑤関連会社株式を売却することにより発生する関連会社株式売却損
⑥過年度の損益の修正による前期損益修正損
⑦発行している社債を買入償還した際に、買入価額が帳簿価額を上回った場合に発生する
社債償還損
⑧災害や事故などの避けられない原因による損失である臨時損失
ちなみに、会社法においては、特別利益と特別損失を区分せず、特別利益と
特別損失の差額を特別損益として区分することができます。
尚、損益計算書に、特別損失が多額に発生して当期純利益が大幅に減少しても、
特別損失は一時的な損失である為に、基本的にそのことだけで企業に対する評価は
変わりませんが、特別損失の金額が企業の規模に比較して遥かに大きな金額であれば、
当然、企業の評価も大きく変化することになります。