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■管理会計の役割
■管理会計の役割
管理会計といえば、固定費と変動費の分析、損益分岐点分析であるCVP分析、
セグメント別管理、設備投資の経済性計算、事業・設備投資の採算評価などの
業務だけであるかの誤解を与える説明をよく目にします。
しかし、管理会計の役割は、利益やキャッシュフローの拡大を追求する経営管理の会計なので、
先ほど例に挙げた業務は、管理会計のごく一部の領域にすぎません。
この管理会計の目的や管理会計の必要性については、下記の説明をご覧ください。
■ビジネスマンツーマンセミナー(会場はJR秋葉原駅徒歩1分)
・経営管理セミナー ・経営戦略セミナー
■ビジネス通信講座(電話で解説を聞き質問をすることが可能)
・予算作成講座 ・経営管理講座
■管理会計の目的
管理会計の目的は、自社の経営状況を把握し、経営の意思決定に利用したり、
自社のあるべき姿を実現するために、財務計画を作成したりすることなどが、
管理会計の役割であり、管理会計の目的でもあります。
また、管理会計は、経営をする為の会社独自の会計といえ、外部のステークホルダーに情報開示する
財務会計とは役割や目的が全く異なります。
そして、管理会計は、利益やキャッシュフローの拡大を追求する経営管理の為の会計なので、
利益やキャッシュフローを改善する為に、何処に目をつけ、どのように改善していくのかの具体的な
方法論を身につけていなければ、管理会計のプロフェッショナルとはいえません。
ゆえに、管理会計の領域の個別の論点である固定費と変動費の分析、損益分岐点分析であるCVP分析
等に詳しいだけでは、利益やキャッシュフローを改善することはできませんので、利益やキャッシュフローを
改善する為に最も重要なことは何かを知ることが、管理会計を極めることにつながります。
■管理会計の基礎
管理会計の基礎知識の1つとしては、簿記の知識も該当しますが、管理会計で必要な簿記の知識とは、
簿記の検定試験や税理士・公認会計士の試験に合格する為のペーパー知識ではなく、実務で必要な、
簿記の基本原理ともいえる、各勘定科目とキャッシュフローの関係を理解することです。
この各勘定科目とキャッシュフローの関係を理解することは、管理会計の基礎だけではなく、
経営管理の基本ともいえる、資金繰り(資金管理)をする為には欠かせないスキルでもあり、
管理会計の役割の業務を遂行する為には、必要不可欠な知識なのです。
■管理会計の必要性
管理会計は、利益を追求する経営をサポートする為の会計なので、大企業や中小企業の区別なく、
全ての企業にとって必要であり、健全な財政状態を維持する為には、国や地方公共団体にも必要な
会計なので、管理会計の導入をしていない企業は、管理会計の必要性を、論じるのではなく、
早急に、管理会計の導入をするべきでしょう。
■管理会計と財務計画
管理会計の役割として、最も重要な業務は財務計画の作成です。
ちなみに、経営計画は、定性計画と定量計画で構成されており、定量計画が財務計画です。
この財務計画を作成する為には、管理会計の総合的な知識とスキルが必要なので、
管理会計に関する全ての知識が全て結びついていないと、論理的整合性のある財務計画を
作成することは不可能です。
また、財務計画を作成することは、経常予算と資本予算で構成されている総合予算を作成することです。
そして、財務体質改善計画は、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフローを改善する計画なので、
財務体質の改善計画を作成することは、財務計画を作成することでもあるのです。
ゆえに、管理会計の役割として、最も重要な業務が財務計画の作成なのです。
■管理会計の財務会計
管理会計と財務会計の関係や違いを混同している方が多いのですが、管理計計は、利益や
キャッシュフローの拡大を追求する経営管理の為会計であり、財務会計は、企業の財政状態および
経営成績を、企業外部のステークホルダーに報告するすることを目的とする会計なので、
管理会計と財務会計では、全く目的や役割が異なります。
ゆえに、経理部、財務部、経営企画室に所属する社員が、会社の利益に貢献できる仕事が出来るように
なる為には、管理会計の役割である業務を遂行できる知識を身につける必要があります。
尚、管理会計と財務会計の業務は、両方とも会社に必要な業務ですが、会社の利益に貢献する業務は、
管理会計の方であることは、言うまでもありません。