No54・・・固定費
固定費とは、企業活動をする上で必ず発生する費用で、
固定費は売上高に関係なく費用が発生するので、
固定費が多い企業は損益分岐点が必然的に高くなり、
資金繰りにも影響を及ぼし会社経営を圧迫することがあり、
固定費は、CVP分析においても重要な項目です。
また、固定費が少ない企業は、当然損益分岐点も低く、
黒字体質の企業が多く、利益が出やすい企業体質といえます。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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そして、固定費は、財務諸表を分析しただけでは、
正確に把握することは出来ないため、固定費をコントロールする
為に、総勘定元帳や請求書明細等の証憑を基に、固定費と変動費を
正確に把握する必要があります。
ちなみに、固定費を売上高で割り算出した比率が固定費率で、変動費を
売上高で割り算出した比率が変動費率です。
また、財務諸表は全部原価計算で作成されているので、
利益構造が明確になっていない為、その問題点を克服する方法として、
直接原価計算という方法があり、直接原価計算とは、原価を変動費と
固定費に分類して、売上高から最初に変動費を控除して貢献利益を
算出し、その貢献利益から固定費を控除して営業利益を算出する
方法です。
この直接原価計算を採用すると、企業の限界利益率や変動費と固定費の
バランスといった損益構造を明確にすることができます。
そして、固定費の削減方法としては、固定費の変動費化や遊休固定資産の
売却などが考えられます。
また、固定費の主な種類としては、人件費(給与・法定福利費)、地代家賃、
固定資産税、減価償却費、水道光熱費(電気・ガス・水道)の基本料金、
保険料、支払利息等がありますが、実務上は、各勘定科目の内容を精査して
固定費の分類をする必要があります。
尚、損益分岐点売上高は下記算式により算出できます。
@損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率(貢献利益率)
A損益分岐点売上高=固定費 ÷(1 −変動費率 )
ちなみに、固定費は、管理会計の概念の1つです。
固定費に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー