No55・・・変動費
変動費とは、企業活動をする上で売上高や生産高に比例して発生する
費用のことで、変動費は固定費に比べ費用の削減余地が少ないことが多く、
一般的に変動費は小売業よりメーカの方が変動費割合が低くなっており、
変動費は、CVP分析においても重要な項目です。
また、売上高に対する変動費の割合が低い企業は、限界利益率が
高くなり、当然損益分岐点も低く、黒字体質の企業が多く、
利益が出やすい企業体質なのです。
ちなみに、固定費を売上高で割り算出した比率が固定費率で、変動費を
売上高で割り算出した比率が変動費率です。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
■ビジネススキルを磨くマンツーマンセミナーと通信講座のご案内
※セミナー会場は、JR山手線秋葉原駅徒歩1分(受講可能日時・平日・土日・祝祭日7時〜23時)
※各種通信講座は、受講期間6ヶ月から1年間(電子メールによる質問が何回でも可能)
・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・事業計画書作成セミナー
・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座 ・経営計画作成通信講座
■各種コラム・ちょっと気になる四方山話・不動産相場情報
・経理利益貢献度・経理合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・四方山話・日本の不動産相場
■法人向けサービス(マーケティング、財務等の各種コンサルティング)
・社員研修セミナー(経理・財務・経営企画の社員研修) ・管理職代行サービス ・1日コンサルティング
そして、変動費は、財務諸表を分析しただけでは、
正確に把握することは出来ないため、固定費をコントロールする為に、
総勘定元帳や請求書明細等の証憑を基に、
固定費と変動費を正確に把握する必要があります。
また、財務諸表は全部原価計算で作成されているので、
利益構造が明確になっていない為、その問題点を克服する方法として、
直接原価計算という方法があり、直接原価計算とは、原価を変動費と
固定費に分類して、売上高から最初に変動費を控除して貢献利益を算出し、
その貢献利益から固定費を控除して営業利益を算出する方法です。
この直接原価計算を採用すると、企業の限界利益率や変動費と固定費の
バランスといった損益構造を明確にすることができます。
また、変動費は、売上高や販売個数に比例して増減する費用なので、
変動費を削減する際は、これまで利用していた取引先を変更するか、
製造方法や販売方法を見直し、これまで必要だった変動費を不要に
していくなどの方法を検討する必要があります。
そして、変動費の主な種類としては、売上原価や仕入原価等に含まれる、
材料費、外注費、燃料費、運賃、車両費、保管料等があります。
尚、損益分岐点は下記算式により算出できます。
@損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率(貢献利益率)
A損益分岐点売上高=固定費 ÷(1 −変動費率 )
ちなみに、変動費は、管理会計の概念の1つです。
変動費に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー