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長期プライムレート＜経営者の為の用語集

No111・・・長期プライムレート


長期プライムレートとは、最優遇金利であるプライムレートのうち、

1年を超える長期貸出金利が長期プライムレートで、長期プライムレートが

適用される貸出し内容としては、設備投資資金や長期運転資金などの

長期資金が主な用途であり、長期プライムレートは、各銀行毎に各銀行の

資金調達コストや市場の金利動向を基に決定されています。


ちなみに、以前は、長期プライムレートが住宅ローンの基準となる金利だったので、

長期プライムレートに連動する住宅ローンがほとんどでしたが、

現在は、短期プライムレートに連動する住宅ローンが大半となっています。



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以前の長期プライムレートは、長期信用銀行法に基づく長期信用銀行

（日本興業銀行、日本長期信用銀行、日本債券信用銀行）が発行する

利付金融債の利回りに0.9%上乗せされた水準で決定されていました。


この長期信用銀行法に基づく長期信用銀行は、現在は全て消滅しており、

日本興業銀行の業務は、みずほコーポレート銀行が承継し、日本長期信用銀行は

新生銀行に商号変更し、日本債券信用銀行はあおぞら銀行に商号変更しています。


長期プライムレートは、実務上は短期プライムレートを基準に一定の金利を

上乗せしている銀行が多いと言われており、実際の長期プライムレートは、

長期国債の利回りにほぼ連動するような水準で決定されていることがほとんどです。


また、長期プライムレートは、実務上は、長プラと略されて呼ばれています。


尚、プライムレートの中で、銀行が優良企業に対して、１年未満の短期資金を

貸し出す際に適用する金利が短期プライムレートであり、短期プライムレートも、

基本的には、各銀行毎に各銀行の資金調達コストや市場の金利動向を基に

決定されています。


長期プライムレートの推移を調べるには、日本銀行の預金・貸出関連統計データを

確認すればよく、日本銀行のホームページには、貸出約定平均金利の推移の過去データの

ページがあり、この統計データには、長期プライムレートの推移データも含まれており、

将来の長期プライムレートの予測には、長期プライムレートのヒストリカルデータの

把握は欠かせません。



■長期プライムレートに関する項目

・旧長期プライムレートは、上場企業等の信用度が高い一流企業に対する
最優遇貸出レートでした。

・新長期プライムレートは、短期プライムレートに一定の金利を上乗せして
決定されています。

・長期プライムレートを予測する為には、景気や長期金利の動向を予測することが
必要となります。



長期プライムレートの推移と短期プライムレートの推移

【出所】日本銀行