No109・・・プライムレート
プライムレートとは、銀行が企業に対しての貸し出しに適用する最優遇金利で、
プライムレートは、最も信用力の高い一流企業にのみ適用され、プライムレートは、
銀行が融資する際の標準金利といえます。
このプライムレートは、各銀行毎に各銀行の資金調達コストや市場の金利動向を
基に決定されています。
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ちなみに、米国のプライムレートは、大恐慌直後の1934年に登場し、その当時の
プライムレートは、銀行が損失を回避出来る最低貸出金利を指していました。
また、プライムレートは、銀行が信用力の低い企業に貸出す際は、プライムレートを
目安にして、その金利より高い金額を設定するのが通常です。
そして、プライムレートには、短期プライムレートと長期プライムレートの
2種類があり、短期プライムレートは、銀行が1年未満の短期の貸し出しをする際の
金利のことで、長期プライムレートは、銀行が優良企業に対して、1年を超える
長期資金を貸し出す際に適用する金利のことです。
また、企業が財務計画や資金繰りで資金調達や資金調達コストを検討する際は、
短期プライムレートや長期プライムレートの金利を考慮する必要があり、
企業の財務部や経営企画室は、常にプライムレートの現状値と将来の動向に関しては
注意して、その見通しを会社の財務戦略や中期経営計画に反映させる必要があります。
尚、実務上は、優良企業ならプライムレート以下で、銀行などの金融機関より
低利融資を受けることがあります。
短期プライムレートの推移や長期プライムレートの推移を調べるには、
日本銀行の預金・貸出関連統計データを確認する方法があります。
日本銀行のホームページには、貸出約定平均金利の推移の過去データのページがあり、
この統計データには、短期プライムレートや長期プライムレートのの推移データも含まれています。
将来の短期プライムレートの予測や長期プライムレートの予測には、短期プライムレートの
ヒストリカルデータや長期プライムレートのヒストリカルデータの把握は欠かせません。
ちなみに、以前は、長期プライムレートが住宅ローンの基準となる金利だったので、
長期プライムレートに連動する住宅ローンがほとんどでしたが、
現在は、短期プライムレートに連動する住宅ローンが大半となっています。