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短期プライムレート＜経営者の為の用語集

No110・・・短期プライムレート


短期プライムレートとは、最優遇金利であるプライムレートのうち、

1年未満の短期貸出金利が短期プライムレートで、短期プライムレートは、

各銀行毎に各銀行の資金調達コストや市場の金利動向を基に決定されています。


この短期プライムレートは、以前は公定歩合に連動する形になっており、

以前の短期プライムレートは、公定歩合+0.25％になっていましたが、

現在の短期プライムレートは金融の自由化に伴い市場金利に連動しています。


ちなみに、以前は、長期プライムレートが住宅ローンの基準となる金利だったので、

長期プライムレートに連動する住宅ローンがほとんどでしたが、

現在は、短期プライムレートに連動する住宅ローンが大半となっています。



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また、銀行が貸し出しをする際に、短期プライムレートを適用する企業は、

銀行が高い評価をしている一流の企業で、上場企業だけでなく、

非上場企業でも財務体質の良い優良企業は、短期の借入れを短期プライムレートで

資金調達することが出来ます。


そして、個人が住宅を購入する際に利用する、住宅ローンの変動金利は、

短期プライムレートに連動して決定されており、住宅ローンの変動金利は、

短期プライムレートに1％上乗せした水準になります。


また、短期プライムレートは、実務上は、無担保コール翌日物の金利水準を

参考に決定されているようで、短期プライムレートは、一般的に、短プラと

略されて呼ばれています。


尚、プライムレートの中で、銀行が優良企業に対して、１年を超える

長期資金を貸し出す際に適用する金利が長期プライムレートであり、

長期プライムレートも、基本的には、各銀行毎に各銀行の資金調達コストや

市場の金利動向を基に決定されています。


短期プライムレートの推移を調べるには、日本銀行の預金・貸出関連統計データを

確認すればよく、日本銀行のホームページには、貸出約定平均金利の推移の過去データの

ページがあり、この統計データには、短期プライムレートの推移データも含まれており、

将来の短期プライムレートの予測には、短期プライムレートのヒストリカルデータの

把握は欠かせません。


長期プライムレートの推移と短期プライムレートの推移

【出所】日本銀行