No2848・・・限界利益率
限界利益率とは、売上高から売上に比例して発生する変動費を
差引き算出した限界利益を売上高で割った数値です。
貢献利益率と限界利益率は、同じ概念です。
限界利益率は、財務分析における収益性分析の指標のひとつで、
限界利益率は、一般的に管理会計の分野で活用される財務指標です。
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また、管理会計において、限界利益率の高い商品・製品・サービスや
限界利益率の高い事業部門を把握することは非常に重要です。
それらが的確に把握できれば、限界利益率の高いセグメントに経営資源を
集中させることが出来ます。
この限界利益率は、管理会計やCVP分析においては特に重要な指標であり、
いかに限界利益率を向上させることができるかが、重要な経営課題の1つでもあり、
限界利益率を改善することは、資金繰りの改善にも繋がります。
尚、限界利益率(貢献利益率)の改善には、売上単価を上げるか、変動費を
見直す以外に方法はありません。
計算式・・・限界利益率(%) = 限界利益 (貢献利益)÷ 売上高 × 100
財務分析のスキルが身についているか気になる方は、財務分析の目的理解していますか?を
御覧ください。
■限界利益率に関する項目
・限界利益率が高いということは、原価の変動費割合が低いいということを示し、
限界利益率が低いということは、原価の変動費割合が高いということを示します。
・限界利益率が高ければ損益分岐点(BEP)は低くなり、逆に、限界利益率が低ければ
損益分岐点は高くなります。
・限界利益率は、製造業と非製造業で比較すると、製造業の方が一般的に非製造業より高くなっています。
・限界利益率を業種別に確認したい場合は、財務省が公表している法人企業統計を
確認する方法があります。
・限界利益率の目安としては、単純に何%であるかを限界利益率の目安にするよりは、
損益分岐点売上高が限界利益率に換算すると何%であるかを自社の限界利益率の目安と
するべきでしょう。
・限界利益率を英語で表記すると、「Contribution Margin Ratio」、「Marginal Income Ratio」、
「Marginal Profit Ratio」 となります。