No628・・・変動費率
変動費率とは、生産活動や販売活動に比例して発生する変動費を売上高で
割り算出した比率のことで、変動費率は、CVP分析をする際の重要な項目であり、
変動費率が高いと、限界利益率も低く、変動費率が高い企業は、卸売業や
小売業に多く、変動費率が低い企業は、製造業に多い傾向にあります。
この変動費率は、変動費の売上高に対する割合なので、1から変動費率を
差し引くと、限界利益率を計算することが出来ます。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、変動費率は、財務諸表を分析しても把握することはできないので、
変動費率の求め方としては、企業の総勘定元帳や請求書明細等の証憑を
調査して、変動費がどれくらいあるのかを調べるしかありません。
そして、変動費率は、損益分岐点(BEP)を分析する際にも欠かせない項目ですが、
損益分岐点売上高とは、損益がゼロになる時の売上高のことで、変動費率が低ければ
低いほど、限界利益率が高くなり、損益分岐点も低くなります。
ちなみに、限界利益率とは、売上高から売上に比例して発生する変動費を
差引き算出した限界利益を売上高で割った数値のことです。
尚、変動費率は、管理会計の分野において、基本的で重要な項目であるので、
企業予算を作成する際には、自社の変動費と固定費を把握して、予算の変動費率や
予算の固定費率の計画を作成していれば、精度の高い費用についての
予算実績差異分析をすることが出来ます。
計算式・・・変動費率=変動費÷売上高