No429・・・投資有価証券
投資有価証券とは、売買目的有価証券、1年以内満期保有目的債券、
子会社株式、関連会社株式以外の有価証券のことで、投資有価証券は、
その他有価証券に区分されており、資産である投資有価証券は、
バランスシート上では、固定資産の部の投資その他の資産に分類されています。
この投資有価証券は、会計上は、時価評価の適用対象となっていますが、
法人税法上は、原価法が適用される為、投資有価証券を、決算期末において
時価で評価替を行った際に発生する差額である評価損益は、収益として
認識するのではなく、バランスシートの資本の部に計上することになり、
投資有価証券の評価損益は、法人税法上は、損金や益金に
算入されないということです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、投資有価証券も減損会計の対象なのですが、会計上や
法人税法上において、投資有価証券の減損処理を出来る場合は、
50%以上時価が下落して且つ、近い将来において回復見込みが
ないことを証明する必要があります。
そして、投資有価証券を減損処理する際の勘定科目は、
投資有価証券評価損という科目を用いることになります。
ちなみに、営業投資有価証券という勘定科目が、ベンチャーキャピタル等の
投資事業を営んでいる企業では用いられていますが、
この営業投資有価証券とは、一般企業の在庫にあたるもので、商品である
有価証券の在庫をこの勘定科目を用いて、バランスシートの流動資産の部に
記載しています。
尚、ベンチャーキャピタルなどの投資事業を営む企業は、企業への投資が
本業である為、キャッシャフロー計算書では、営業投資有価証券の増減は、
営業活動によるキャッシャフローの項目に記載されます。
※投資有価証券の仕訳例は下記の通りです。
例・・・投資目的で有価証券1000を購入し、購入費用は現金で支払った場合
(借方) | (貸方) | ||
投資有価証券 | 1000 | 現金 | 1000 |