No6・・・キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書とは、企業会計におけるバランスシートや
損益計算書と共に財務諸表の1つです。
キャッシュフロー計算書は、会計期間の資金の流れを営業活動・投資活動・財務活動に
区分して表示する計算書で、キャッシュフロー計算書は、資金表の1つでもあります。
キャッシュフロー計算書の作成方法は、直説法と間接法の2種類ありますが、
間接法による作成が一般的です。
また、キャッシュフロー計算書の作成目的は、発生主義である損益計算書と
別の観点である、現金の支払能力状況の情報開示をすることにあります。
また、キャッシュフロー計算書を分析すると、企業のフリーキャッシュフローの把握を
することもできますので、キャッシュフロー計算書は、企業価値を評価する際にも利用できる
ことになります。
ちなみに、財務においては、企業価値=フリーキャッシュフローは常識といえます。
キャッシュフロー計算書における資金とは、現金預金だけではなく、容易に換金化できる
3ヵ月以内の定期預金、コマーシャルペーパー、譲渡性預金、公社債投資信託などの
現金同等物が対象範囲となります。
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・予算作成講座 ・経営管理講座
このキャッシュフロー計算書は、会計制度の見直しと国際的な会計基準に
近づける為に導入されており、その為に上場会社には、キャッシュフロー計算書の
作成が義務付けられています。
また、一般企業においても、資金管理は企業経営の最重要項目であるので、
資金4表の1つである、キャッシュフロー計算書についても、一般企業の経理社員や
財務社員は理解する必要があります。
ちなみに、資金4表とは、資金繰り表、資金移動表、キャッシュフロー計算書、
資金運用表のことです。
そして、あるべき姿の資金収支の状態である予算ベースのキャッシュフロー計算書を
作成する目的としては、予算ベースの、営業活動・投資活動・財務活動の区分ごとの
の収支の状況を把握しておくことです。
尚、企業のキャッシュフローの分類は下記の通りです。
@営業キャッシュフロー
A投資キャッシュフロー
B財務キャッシュフロー
Cフリーキャッシュフロー(営業CFと投資CFの合計)
ちなみに、予算キャッシュフロー計算書の予算を作成する為には、利益計画と資金計画を
作成する必要があります。