No4・・・簿記がわからない経理
現在、企業の経理として働く人の大半が簿記の資格を持っています。
しかし、最近は、企業の経理として働く人の大半が、簿記が分かっていない
経理といえるのですが、当の本人たちは、自分は、簿記を理解していると
思い込んでいる人が圧倒的に多いようです。
ちなみに、企業にとって、簿記がわからない経理とは、会社の利益に貢献できる
仕事が出来ないことを意味します。
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その簿記がわからない経理が多い原因の一つとして、大半の人が、日商簿記検定試験に
合格することだけを目的として、簿記の学習をしているので、簿記の基本原理の理解が
おろそかになっていることがあげられます。
もし、簿記の基本原理の理解が出来ていれば、勘定科目の変化が、キャッシュフローに
どのように影響するかも当然分かり、企業の財務分析をしても、どこに問題があるかも
把握でき、総合予算の作成も問題なくこなすことが出来ます。
しかし、簿記検定試験に合格する為だけに簿記を勉強をして、資格を取得した人は、
実務において、最も重要な簿記の基本原理の理解が、すっぽり抜け落ちているのです。
このように、経理の土台ともいうべき、簿記の基本原理の理解が出来ていないことは、
経理としては致命的なことなのです。
以上の様なことからも、中小企業の経営者や人事担当の方は、経理社員を中途採用するときは、
間違っても、簿記の資格があり、経理の実務経験が数年あるだけで、短絡的に、経理が多少は出来ると
判断してはいけません。
特に、中小企業の経理は、外部報告目的の財務会計に関する業務だけに集中できる
大企業の経理と異なり、会社の利益に貢献できる仕事が出来なければ、
存在意義がないので、面接の際は、会社の利益に貢献できる仕事が出来るかどうかを
把握する為に、スキルチェックをする必要がありますが、そのスキルチェックも、
本当に会社の利益に貢献できる仕事が出来る人でなければ、的確な質問をすることは出来ません。
尚、会社の利益に貢献できる仕事とは、経営の意思決定に必要な、経営計画の作成を含んだ、
管理会計全般の業務のことです。
最後に、数年後から数十年後の経理の職場環境は、更に、経理がシステム化されて、
外部報告目的の財務会計に関する業務も人手がほとんど掛からないようになっていることは
間違いありませんので、将来の経理部に所属する社員は、現在よりも、更に、
会社の利益に貢献できる仕事が出来るのかが問われることになります。