No2877・・・財務分析
財務分析とは、財務諸表を基に、企業を様々な角度から分析することです。
財務分析は、財務諸表を分析することにより、会社の収益力や財政状態を
客観的に把握することができます。
財務分析では、各種アプローチ手法を活用し、時系列比較や同業他社等との比較を
することにより、企業の強みや弱み、改善すべき課題などが顕在化します。
また、財務分析とは、別な視点から説明すると、会社を知ることであり、
会社を知る為に、会社の事が客観的に把握できる財務諸表を利用して
分析することです。
■ビジネスマンツーマンセミナー(会場はJR秋葉原駅徒歩1分)
・経営管理セミナー ・経営戦略セミナー
■ビジネス通信講座(電話で解説を聞き質問をすることが可能)
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そして、財務分析をする際に必要な財務諸表とは、損益計算書(PL)、
貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CF)の財務3表です。
ちなみに、財務分析は客観的な数値データ情報に基づく分析なので、
定量分析と呼ばれており、財務分析は、経営分析の1つの方法です。
また、財務分析をする際は、1年分のみの財務諸表を用意するだけでは
不十分で、最低3事業年度分は必要であり、その他では比較をしたい
同業他社の財務諸表も同じく準備をし、更に、同業種の業界標準の数値も
最低限必要になります。
そして、財務諸表を基に財務分析をするわけですが、財務分析の分析手法には
主に下記の5つのアプローチ手法があります。
@収益性分析(企業が営業活動により利益を獲得する能力を見る分析)
A安全性分析(企業の財務の健全性を評価測定する分析)
B効率性分析(ヒト・モノ・カネが産み出した付加価値の分析)
C生産性分析(企業がどれくらい資本を有効活用しているかを評価測定する分析)
D成長性分析(企業の将来の成長の可能性を判断する分析)
尚、企業の生命線は資金繰りであるので、財務分析において最も重要な分析は、
安全性分析と効率性分析であり、安全性分析と効率性分析により、企業の財務の健全性と企業の真の
支払能力を掴むことが財務の分析において最優先されるべきことなのです。
財務分析のスキルが身についているか気になる方は、財務分析の目的理解していますか?を
御覧ください。
■財務分析に関する項目
・同業他社の財務指標データを調査する際は、財務省が公表している法人企業統計調査のデータが
有用です。
・経常収支比率を財務分析において考慮しないことは、財務分析を何もしていないことと同じことで、
回転期間と経常収支比率は財務分析において必須の分析事項です。
・財務分析は、エクセルで簡単に分析することが可能で、財務分析ソフトや財務分析フリーソフトを
利用しなくても、財務分析に必須の、経常収支比率と回転期間を分析しておけば、
その他のあまり役に立たない、流動比率や当座比率等の比率分析をする必要はありません。
・財務分析指標の中で、重要な財務指標をあげると、固定長期適合率、
経常収支比率、回転期間が特に重要といえます。
・財務分析資格には、証券アナリストの資格がありますが、証券アナリストになる為の勉強をしても、
実務で使える財務分析の手法は身につきませんので、財務分析資格を得る為に証券アナリストの
勉強をするよりは、企業の財務構造を理解していないと作成することができない、予算作成のスキルを
身につけけることこそが、現場で役に立つ財務分析のスキルを身につけることに繋がります。