No186・・・有価証券
有価証券とは、財産の権利を表す証券そのものに価値があるもので、
会計上の有価証券の区分は、売買目的で保有する有価証券と満期まで保有する
目的の有価証券、子会社や関連会社の株式を所有する場合の有価証券及び
それら以外の意図で保有する有価証券に分類されます。
この売買目的で保有する有価証券とは、価格変動をすることに期待し
利益を得る為に保有する場合で、売買目的有価証券は、
流動資産の有価証券に分類されます。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
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また、子会社や関連会社の有価証券とは、一定割合以上の経営権を持っている
有価証券で、関連会社株式とは、出資、取引、技術、人事、資金等の関係を
通じ当該企業の経営方針に影響を与えることが出来る有価証券を処理する資産の
勘定科目であり、子会社株式と関連会社株式は、投資その他の資産に
分類されています。
そして、満期まで保有する目的の有価証券とは、当初から満期まで保有する
目的で取得した有価証券で、債券である国債や社債券等の満期がある有価証券が
これに該当し、この1年以内に満期の到来する債券が、流動資産の有価証券に
分類されます。
また、売買目的有価証券、1年以内満期保有目的債券、子会社株式、
関連会社株式以外の有価証券が、その他有価証券(投資有価証券)に分類され、
その他有価証券は、投資その他の資産に分類されます。
ちなみに、有価証券の1つである株式とは、株式会社が投資家から資金の出資を
受けた際に発行する出資証券のことで、株式を発行する理由は、株式会社が
事業活動をして利益をあげるために、会社の元手となる資金が必要な為であり、
株式には、その持分に応じて、法律上の権利である株主権があり、
株式を保有することは、その保有している企業の経営に間接的に
参加していることになります。
※有価証券の仕訳例は下記の通りです。
例・・・売買目的で買った有価証券1000を1200で売却し、売却代金は未収である場合。
(借方) | (貸方) | ||
未収入金 | 1200 | 有価証券 | 1000 |
有価証券売却益 | 200 |
有価証券に関連する用語
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