No148・・・借入金
借入金とは、他人資本により調達した資金で、一般的に設備投資や運転資金に
必要な資金をまかなう際に、金融機関等と金銭消費貸借契約を交わすことにより
資金調達したものが借入金であり、借入金は返済義務のある有利子負債(債務)となります。
この借入金は、間接金融の調達手段の1つであり、将来返済の義務がある
デットファイナンスになります。
短期借入金と長期借入金のバランスの取り方が分からない方は、短期借入金と長期借入金のバランス
考慮していますかの頁を御覧ください。
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ちなみに、デットファイナンスとは、将来償還する義務や返済する義務を
負う方法で資金調達をすることです。
また、貸借対照表(BS)上で、借入金を区分するときは、まず1年基準により
流動・固定を区分し、その後は、流動負債の中では、短期借入金と
一年以内返済長期借入金に区分し、固定負債では長期借入金と表示します。
そして、他人資本である借入金を活用して、財務レバレッジを効かせる
事により更なる収益機会を得ることも可能ですが、過度に借入金等で資金調達し
財務レバレッジを効かせると、収益が計画値より上がらない場合は、
資金繰りに支障をきたすことになりかねず、過度に借入金を活用し、
財務レバレッジを効かせことは、経営の不安定要因になります。
尚、規模が小さく財務内容も普通程度の未上場企業の場合は、
銀行などの金融機関から借入れをする際は、代表者である社長の連帯保証を
求められることがほとんどですが、株式公開(IPO)を視野に入れて株式公開準備を
している企業は、公開前には社長の連帯保証を金融機関に解除してもらう必要が
あります。
ちなみに、会社の健全性を判断する指標に借入金依存度という財務指標がありますが、
借入金依存度の平均としては35%前後であり、一般的に、借入金依存度が25%を下回っている会社が、
財務体質の良い会社と評価され、借入金依存度が50%を上回っている会社が、財務体質の悪い会社と
評価されており、借入金依存度は、有利子負債依存度とも呼ばれています。
計算式・・・借入金依存度=有利子負債÷総資産