No488・・・短期借入金
短期借入金とは、銀行などの金融機関から融資を受けた金額のうち、
1年以内に返済期日が到来する借入金(債務)を処理する負債の勘定科目で、
金融機関等から短期借入金を借り入れる方法には、金銭消費貸借契約書による
借入である証書借入、銀行を受取人とする約束手形を差し入れる手形借入、
当座貸越契約をすることにより可能となる当座貸越などがあり、短期借入金は、
バランスシート上では流動負債の部に表示することになります。
この短期借入金の借入方法には、証書借入、手形借入、当座貸越の
3種類の方法があり、その3種類の借入方法の内容は下記の通りです。
■ビジネスマンツーマンセミナー(会場はJR秋葉原駅徒歩1分)
・経営管理セミナー ・経営戦略セミナー
■ビジネス通信講座(電話で解説を聞き質問をすることが可能)
・予算作成講座 ・経営管理講座
最初に、短期借入金の借入方法である証書借入とは、金銭消費貸借契約書に、
借入額、返済条件、利率などの借入条件を記載した契約書を取り交わすことで
借入を行う方法で、証書借入は、一般的に1年以上の借入のケースに利用される
ことが多くなっています。
次に、短期借入金の借入方法である手形借入とは、金融機関等を受取人とする
約束手形を振出して割引くことにより借入をする方法で、手形借入は、証書借入を
するよりも印紙税の負担が軽くなります。
最後に、短期借入金の借入方法である当座貸越とは、当座預金口座を持つ
企業が、銀行と融資の限度額を予め設定して、その限度額までは自由に資金の
借入ができる方法のことで、当座貸越契約を銀行と結ぶ際は、一般的に担保を
要求されます。
尚、短期借入金は、他人資本である返済期限のある間接金融による
資金調達手段なので、短期借入金を利用して、長期で使用する固定資産を
購入すると、資金繰りを圧迫する原因となりますので、長期で使用する
固定資産への投資は、財務の健全性を維持する為にも、返済期限がない
株主資本や返済期間の長い長期借入金にて行うべきです。
※短期借入金の仕訳例は下記の通りです。
例・・・銀行から半年後返済の条件で金銭消費貸借契約を交わし、その借入金1000が
普通預金に振り込まれた場合。
(借方) | (貸方) | ||
普通預金 | 1000 | 短期借入金 | 1000 |