No425・・・当座貸越
当座貸越とは、当座預金口座を持つ企業が、銀行と融資の限度額を
予め設定して、その限度額までは自由に資金の借入ができる
資金調達方法のことで、当座貸越には、専用当座貸越と一般当座貸越の
2種類の借入方法があり、当座貸越を銀行に申し込み、当座貸越契約を
銀行と結ぶ際は、一般的に担保を要求されます。
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この当座貸越には、専用当座貸越と一般当座貸越の2種類の借入方法が
ありますが、専用当座貸越とは、貸出専用口座をつくり、融資極度額までは、
銀行所定の方法により、自由に資金の借入と返済が出来る方法です。
そして、一般当座貸越とは、当座預金と連動するもので、当座預金残高が、
支払手形や小切手等が決済される時に当座預金に資金が不足した場合に、
自動的に融資極度額までは不足金額を借入することができる方法で、
この契約をしておけば、融資の限度額までは、手形の不渡りである
不渡手形を発生させることを防ぐ機能があります。
また、当座貸越契約をする際は、通常は、銀行は担保を要求してきますが、
銀行からの信頼がある財務体質の良い優良企業は、無担保で当座貸越契約を
結んでいるケースもあり、無担保で当座貸越契約を結べることは、
企業にとっては、銀行からの信頼度を示すバロメーターともいえます。
尚、一般当座貸越契約をして、当座預金がマイナスになっている場合は、
1年以内に当座預金のマイナスを解消できる場合は、短期借入金に
振替仕訳をし、1年以内に当座預金のマイナスを解消できない場合は、
長期借入金に振替仕訳をすることになります。
ちなみに、コミットメントライン契約は、当座貸越契約よりも
確実に融資を受けることができます。
■当座貸越に関する項目
・総合口座貸越は、銀行や信用金庫などの金融機関が提供する総合口座の
自動融資サービスのことで、総合口座貸越では、預金残高を超えて引き落としが
される場合でも、ある一定限度金額までは自動的に融資がされます。
・当座貸越設定をすると、融資の限度額までは自由に資金を借りることができますが、
当座貸越設定をするには、基本的に担保が必要で、当座貸越設定では、
担保評価範囲内で当座貸越の極度を設定することになります。
・個人の当座貸越利息計算方法は、個人が担保に供している定期預金の金利に一定の金利を
上乗せした金利を基に、当座貸越利息計算をすることになります。