No33・・・流動負債
流動負債とは、貸借対照表の負債の部の項目であり、正常な営業により発生した
負債は流動負債の区分で、それ以外の1年以内に支払い見込の負債も流動負債に
区分され、流動負債の具体的なものとしては、買掛金、支払手形、短期借入金、
未払法人税等、短期性引当金、前受金、預り金、未払費用等があります。
また、通常の営業活動により発生した、買掛金、支払手形等は、
正常営業循環基準により流動負債に区分され、営業取引以外で発生する
借入金や未払金等は、一年基準(ワンイヤールール)で判定し、
流動負債に区分するかどうか判断することになります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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そして、一般的に、流動資産が流動負債を上回っていれば、
資金繰りに問題ないと思われがちですが、流動資産と流動負債の関係で
財務を判断する財務比率分析は静態的分析であり、
静態的分析で企業の真の支払能力を掴むには限界がありますが、
動態的分析と呼ばれる資金移動表は、企業の真の支払能力を掴むことが出来ます。
ゆえに、流動負債の金額の多寡や流動比率や当座比率などの財務比率分析だけで、
企業の財務内容を判断することは出来ません。
尚、流動負債の重要項目は仕入債務であり、仕入債務の回転期間は、
財務分析において、必ず分析すべき項目です。
流動負債勘定科目一覧表
勘定科目名称 | 勘定科目内容 |
支払手形 | 取引先に対して営業活動によって支払った手形債務を 処理する。 |
買掛金 | 仕入先との間で商品又はサービスを信用取引によって 提供することで発生した債務を処理する。 |
工事未払金 | 施主から請負った請負工事契約の工事原価のうち 未払金額を処理する。 |
短期借入金 | 1年以内に返済予定の借入金を処理する。 |
一年以内返済長期借入金 | 当初は長期借入金であった、1年以内に返済期限が 到来する借入金を処理する。 |
未払金 | 企業の通常の営業活動の取引により確定した未払いの 債務を処理する。 |
未払費用 | 企業の通常の営業活動の取引による発生した未払いの 費用を処理する。 |
未払法人税等 | 未払いの法人税などを処理する。 |
未払消費税等 | 未払いの消費税を処理する。 |
繰延税金負債 | 将来支払う可能性がある税金を処理する。 |
前受金 | 企業の通常の営業活動の取引により、商品や製品等の 販売前に、代金の一部又は全部を手付金や内金として 受け取った金額を処理する。 |
未成工事受入金 | 施主から請負った請負工事契約のうち工事が完成する 前に受け取った工事代金を処理する。 |
仮受金 | 金銭を受け取った際に、その内容やその金額が未確定の 場合に処理する。 |
仮受消費税等 | 税抜き処理をした場合に、預かった消費税・地方消費税額を 処理する。 |
預り金 | 一時的に金銭を預り、その後受け取った者もしくはそれ以外の 者へ返金する必要がある金額を処理する。 |
割引手形 | 手形の満期日が到来する前に銀行などに持ち込み、 裏書譲渡し換金した手形を処理する。 |
完成工事補償引当金 | 完成工事の瑕疵担保責任に備える目的の金額を処理する。 |
製品保証等引当金 | 製品等の瑕疵担保責任に備える目的の金額を処理する。 |
修繕引当金 | 将来の修繕コストを見積り算定した金額を処理する。 |
賞与引当金 | 賞与金額を見積り算定した金額を処理する。 |
流動負債に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー